4352 デザインは生き続ける
インダストリアルデザイナーの第一人者で、さまざまな、ロゴやデザインを世に送り出してきたが、榮久庵憲司が亡くなったとニュースで知った。
ニュースなどで紹介される彼の作品のなかに、東京都のシンボルマークを見つけて、あらためて違和感を覚えた。
これは以前、取り上げたことがあるのだけど、彼は、このシンボルマーク選考委員会で副委員長だったはずだからだ。
もし、これが本当に彼自身の作品となると、自分で自分の作品を選んだ…ということになってしまうし、選考委員会副委員長の立場を全うすれば、他人の作品を自分の作品としてしまった…なんていう、おかしなことになってしまう。
いろいろ調べたのだけど、このあたりの違和感はいまだに解消されなかったが、彼の実績からすれば、これは些細なことかもしれない。
彼の作品は、街のあちこちで見ることができる。
半月ほど前に乗ったばかりの、マリンエクスプレス踊り子→成田エクスプレスE259系も彼の作品だ。
JR東日本の車両デザインを多く手がけたせいか彼の作品は身近に感じる。
JR東日本253系電車(旧成田エクスプレス)
JR東日本209系電車
JR東日本E217系電車
JR東日本E231系電車
JR東日本E259系電車(成田エクスプレス)
新幹線E3系電車(秋田新幹線「こまち」)

他には…
日本中央競馬会ロゴマーク
ミニストップロゴマーク

などもそうらしい…。
彼の代表的な作品として欠かせないのは…キッコーマン 卓上醤油瓶だろう。
そういえば、昨年、フィンランド・ヘルシンキの百貨店で、ずらりと並んでいるのを見かけたのを思い出した。
デザインというものは、作者が亡くなっても、国を超え、時間を超えて、ずっと生き続けるのだなぁ…とあらためて思った。