6612 大晦日の盛り込み小旅行(前編)

建築・都市,街歩き,鉄道

先日も紹介したが来年3月のダイヤ改定で、鉄道のダイヤが大きく変わることになった。

そのなかで特に気になったのが…

[東武]南栗橋以北の区間急行と急行の事実上廃止
[東武]会津鉄道、特急以外の電車廃止

以前から乗りに行ってみたいと思っていたままだったこともあって、ちょっとしたショックもあった。

廃止までまだ時間がある…と思ったら、これは行くしかない…ってことで、大晦日の今日、鬼怒川温泉方面に行ってみることにした。

目的は2つだ。

1つ目は、廃止や引退が近い列車に乗ってみること
2つ目は、鬼怒川温泉の廃墟となったホテルや旅館を見てみること

偶然、最後の1編成
偶然、最後の1編成

まずは浅草駅へ。

たまたま、浅草へ向かう途中に乗った都営浅草線では5300形に偶然乗車することができた。最後に残った唯一の編成だ。

幸先の良いスタートだ。

浅草駅では、構造上の特徴をチェック?して、列車に乗り込む。
浅草駅のホームの端
浅草駅のホームの端
ホームに入りきらない
ホームに入りきらない

 

区間急行南栗橋行き
区間急行南栗橋行き

—移動—
558 浅草 発[区間急行]
701 南栗橋 着

かつて走っていた快速の名残のダイヤだろう。

意外と乗客が多く、途中駅の乗り降りもあって、さらに南栗橋で急行に乗り換える人も多かった。

急行東武日光行き
急行東武日光行き

—移動—
702 南栗橋 発[急行]
808 下今市 着

以前は、日光や鬼怒川方面の長距離移動は6050系だったが、20040系に置き換えられてしまった。

3月のダイヤ改定で多くの急行や区間急行が廃止となるなかで、今日乗ったこの列車は存続するようだ。

特急リバティ会津田島行き
特急リバティ会津田島行き

—移動—
816 下今市 発 [特急 リバティ会津]
841 鬼怒川公園 着

ここからは特急リバティに乗り換え鬼怒川温泉方面へ。

現在は特例で、下今市以北なら特急券不要で乗車できるが、3月からはその特例が廃止される。

特急リバティは満席だったのでデッキで過ごす。

鬼怒川温泉の1駅隣の、鬼怒川公園駅で下車。

鬼怒川公園駅
鬼怒川公園駅
下車したのは僕一人
下車したのは僕一人

 

 

この駅を降りたのは、自分ひとりだけだった。

かつては、この駅からも特急列車が走っていたこともあるそうだが、この状況なら廃止も致し方ない。

鬼怒川公園駅方面に戻る方向に歩いてくと、吊り橋入口というバス停とそこから吊り橋に向かう階段があった。

雪が凍ってかなり滑りやくなっていて怖かった。

怖い…
怖い…
つり橋を渡る
つり橋を渡る
_有名な廃墟が並ぶ光景は、このつり橋から撮られたようだ。
 
廃墟群が見える…
廃墟群が見える…
_
窓ガラスが割れているのも見える
窓ガラスが割れているのも見える
かつての中心だったのだろうか?
かつての中心だったのだろうか?
_
通過する6050系
通過する6050系

鬼怒川公園駅からだいぶ歩いてきて、周囲には営業中のホテルが多く立ち並んでいるところにも、廃墟となったホテルがあった。

鬼怒川観光ホテル東館で、その横を東武鬼怒川線の6050系電車が通る。

目の前にあったバス停の名前が「温泉中央口」とあり、かつてこの辺りが中心だったことを伺わせる。

 

線路に沿って、再び鬼怒川公園駅方面へ歩く。

この辺りが廃墟になったホテルや旅館が並んでいるあたりになる。

車窓からもよく見える。

入口はふさがれている
入口はふさがれている
哀愁漂う河童
哀愁漂う河童
きぬ川館本店は、名物「かっぱ風呂」で有名な宿だったという。

内部の詳細をうかがい知ることはできないが、かなりの荒廃が進んでいる雰囲気は感じた。

他の廃墟となったホテルや旅館と比べると、こじんまりとしている「元湯星のや」へ。

元湯星のや
元湯星のや
繁盛していた証拠
繁盛していた証拠
「元湯星のや」は、1925年(大正14年)創業で、鬼怒川温泉の中でも老舗だったそう。

鬼怒川温泉駅からはかなり離れているが、鬼怒川公園駅からは比較的近く、交通の便は良さそうな場所にある。

玄関横に掲げられた、各旅行会社の協定を示すプレートの多さが、かつての賑わいを教えてくれるようだった。

賑やかな鬼怒川温泉駅
賑やかな鬼怒川温泉駅

余裕がある思ってたら、ちっとも時間がなく、あわてて鬼怒川温泉駅まで歩いてきた。

昼食を買って急いで改札を通る。

急いでやってきたが、どうやら数分ほど遅れていたようで、ホームでしばらく待った。

ついさっきまで、SL大樹がこのホームにいたようだが、入れ替わるように、駅前の転車台に行ってしまったらしく、音と煙しかわからなかった。

目と鼻の先にいるのに見られないのは、ちょっと残念。

遅れてやってきた新藤原行き
遅れてやってきた新藤原行き

—移動—
1028 鬼怒川温泉 発[普通]
1036 新藤原 着

 

東武鬼怒川線の末端区間へ。

久しぶりに6050系に乗車する。

さすがに古さを感じるし、リクライニングもしないが、座席は座りやすいし、これなら長距離移動も問題なさそうな感じがする。

特徴的な車内の行先表示
特徴的な車内の行先表示
けっこう座り心地がよい座席
けっこう座り心地がよい座席
先ほど歩いてきた廃墟群を左手に見ながら、あっという間に、新藤原へ到着。

後半へ続く。

Posted by ろん