6346 得手不得手

日常生活

吉野家の牛丼を食べることにした。

実はちょっと前にも食べていて、そのときに次回購入時にポイントが貯まるというクーポンをもらっていたので、せっかくなら…ということで、また買いに来たのだ。

まぁ吉野家の思うツボではあるけど。

レジでそのクーポンを手渡しつつ、牛丼を頼んだ。

レジを担当するのは見習いの“少年”で、レジの操作もおぼつかない感じだった。

「牛丼並盛」という極めてシンプルな注文であるにもかかわらず、それを受け付けるだけで精一杯のようす。

レジへの入力もおっかなびっくりといった感じだし、最初に手渡したはずのクーポンをどうも見ていないようだった。

不安になってきたので、途中で、手渡したクーポンを指差し「これもお願いします」と伝えても理解していないようだった。

結局「342円になります」と言われ、代金を支払うことになったが、渡したクーポンは、やっぱり、そのまま放置されている。

ふたたび、クーポンを指差して「これはどうなりますか?」と尋ねたところで、少年わ我にかえって他の店員に応援を求めた。

その店員さんによれば、この場合、支払いをいったん全てキャンセルしないといけないということで、かなり面倒な作業が始まった。

レシートだらけになってしまった…
レシートだらけになってしまった…

レジ前は取り消し作業で出てきたレシートでいっぱいになってしまった。

わずか30円のクーポンに、これほどまでの手間を掛けさせてしまって申し訳ないことをした気持ちになる。

それにしても…とは思う。

実際、レジの少年には何度かクーポンを見せていたのに、なぜかそれをまるで存在しないように処理を続け、一連の動作が終わってから、初めてクーポンを「どうするか」と考えたように見えた。

注文を聞いて会計を済ますという一連の動作をすることに拘ってしまったのかもしれない。

わからないのなら途中で聞けばよかったはずだが、少年はそれができなかったのだ。

こうしたレジの仕事も誰でもできるということは、けっしてなく、やっぱり得手不得手があるわけで、まだ不慣れなだけだとも考えられるけど、いま見た挙動を見る限りでは、もっと別の仕事を考えてもいいんじゃないかと思ってしまった。

もちろん、これは客として見た勝手な感想に過ぎないけれど。

Posted by ろん