4021 30年振りに歩いた街は寂しかった
昨日、秘密基地跡を見て歩きながら、あちこち寄ってみた。
- 遊んでいた空き地には、一戸建ての住宅が建ち並んでいた…
- 缶蹴りをしたマンションが、自分の記憶に比べてはるかに小さかった…
- 盆踊り大会をしていた空き地は、お寺関連の建物が建っていた…
- 賑わっていた小さな個人スーパーが店の大部分を閉めて自販機に占領されていた…
住宅やマンションの街並みを歩いているとき、懐かしさ以上に、寂しさを感じた。
新しい建物だってたくさんあるのに、どうしてそんな気がしたのか、最初よく分からなかった。
しばらく考えてみて、気が付いた。
つまり、僕の記憶している風景と重ね合わせたのは、築30年以上の建物ばかりだったということだ。
無意識のうちに、新しい風景にフィルターをかけ、自分の知っている風景だけを比較しているから、どうしても古さばかりが印象に残ってしまうのかもしれない。
だとしても、老朽化するに任せた建物を見るのは、何とも切ない気分になる。
昨日の夕方は、急に気温も下がり風も強かったせいか、人の姿をほとんど見掛けなかったことも、切ない気分に拍車を掛けたのだろう。
時の流れというものを痛いくらいに感じさせられた散歩だった。
