6201 600人越えより怖いこと
東京都の新規感染者数が、ついに600人の大台に乗った。
日々の増減を見てもあまり意味がないとは分かっていても、“大台”となると、つい意識してしまう。
こうした状況が続いても、国はGoToトラベルキャンペーンをなんとかして続けたいという方針を変えることはないようだ。
文字通り“ブレ”てないのだけど、もはや続けることが目的と化してるように見えてしまう。
たしかに、感染を広げているという明確なエビデンス(証拠)はないが、逆に感染をさせていないというエビデンスだってない。
いや、極端なことを言えば、エビデンスの有無はこの際どうでもいいのだ。
なぜなら、エビデンスが仮にあったとしても、見方や解釈でどうとでも取れるし、あくまでの対象の一面を捉えただけにすぎないからだ。
それだけで明確な判断なんてできないのは当然のことだ。
そうした混沌とした状況のなかで、方針を決めなくてはいけないのが政治なんだとは思う。
だから、「エビデンスがないから」という理由は、とてもおかしな話なのだ。
(ここまでストレートに言わないまでも)コロナウイルスによる多少の犠牲を承知のうえで、この政策を続けているのだというメッセージのほうが、まだ議論の余地があると思う。
実際、政治家はエビデンスなんてどうでもいいと考えてるはずで、もし本当にエビデンスが出てきても、別の理由を言うのは目に見えてるわけで、いつまでも議論が始まらない。
これはとても怖いことだ。
こうなってしまうと、もう誰にも止められないからだ。
下手したら、新型コロナウイルスよりも怖いことかもしれない。