5353 思い出すとイライラする
自転車で近所の道を駅に向かって走っていた。
走っていたのは、坂道になっている片側1車線の道路の左側。
車道側の交通量は多いが、あまり幅の広くない道なので、できるだけ左側を走っていた。
すると、後ろから、大きめのエンジン音を響かせた車が近づいてきて、追い抜いていった。
路線バスだった。
路線バスの方もそれほどスピードを出していなかったので、自分と同じかちょっとだけ早いペースで坂を上っていく。
そうなるとただでさえ狭い道路なのに、かなり狭いところを走らざるを得ない感じで、ちょっと怖い感じだった。
ようやく自分を抜き去ると、バスの方からいきなりスピーカーでこんなことを言ったのだ。
「危ないですよ!」
「危ないな」と思って走っていたのは事実だが、あくまでそれはバスが僕を抜こうとしたからであって、危ない状況を作ったのはバスの方ではないか。
バスの運転士が、僕にどうしろというのだ?
今から思い出しても、イライラする。