5235 事件は絶妙なタイミングで起きる
夕方、台風の接近で雨が降り続くなか、衆院選の投票と裁判官の国民審査へ行ってきた。
朝から一日中雨だったから、今日初めての外出だったということもあって、近所の用事を済ませたり、川の様子などをちょっと見たりしながら、投票所へ向かう。
傘立ては傘でいっぱいだったが、隙間を見つけて置いておいた。
そして帰り…
ない…
つい数分前に置いたばかりの傘がなくなってしまった。
さまざまな後悔が湧いて出てきた。
もう少し早く投票に行っていれば…
投票に行く途中に寄り道しなければ…
裁判官の国民審査で悩まなければ…
なくなってしまった傘は、大切な傘だった。
そんなに大切な傘だったら、こういった場に持ってくるべきではなかったという、根本的な部分を意識しないわけにはいかない。
最初は、誰か間違ってもって行ったのかな?と思ったのが、手に持って傘を開けば、自分の持ってきた傘でないくらいはわかるだろう。
これまでこうした経験がなかったから、ちょっとしたショックだった。
それにしても、ほんのちょっと前にさしてきた傘ではない他人の傘を、そのまま持っていってしまうという神経は、自分にはどうしても理解はできない。
でも、これは、持っていく(=盗む)側からすれば、相当気軽なことなのだろう。
持っていかれる(=盗まれる)側との考え方が相容れることはまずないだろう。
いまは、ただこういうこともあるのだ…と肝に銘じるだけだ。