5149 これは地下鉄じゃなくて?

芸術・デザイン

あまりニュースや芸能情報も見られてないのだけど、この話題はつい最近まで知らなかった。

EXILEの事務所LDHの新しいロゴマークが、東京メトロの路線アイコンにそっくりだというのだ。

どれほど近いのかと思ってみてみたら、ほとんどそのまま…。

極めて単純なデザインゆえ、”似てしまう”のは致し方ないという面もあると思うが、見れば見るほど、”参考”にしたのではないかと思えてくる。

上段の、赤、グレー、オレンジ、青という色の並びは、大正時代から戦後の昭和にかけて建設された、丸ノ内線、日比谷線、銀座線、東西線を思わせる。

中段の紫と金?は、半蔵門線と有楽町線を思わせる。建設時期が近く、車両も似ていることもあって、これらが隣同士というのは、鉄道ファンからすると、どうしても意味があるように思えてしまう。

世界戦略の一環?としてのデザインだそうだが、どう見ても、地下鉄のそれである。

EXILEの男らしさとか、ワイルドさみたいなものを、完全にすっ飛ばしてしまうデザインを提案する”潔さ”に驚く。

そして、このデザインを手掛けたのは、”やはり”佐藤可士和氏だった。

彼の作品については、これまでも何度か取り上げているが、正直好意的ではない。

どちらかというと違和感を覚える作品が多い。

もちろん素晴らしいデザイナーではあると思う。

依頼する側は、デザインの内容というより、デザイナーのこれまでの実績や有名さの方に注目して、ある意味”盲目的”に頼んでしまうんだろうなぁ…なんて思ってしまう。

こうなると、彼のような有名なデザイナーばかり仕事が集中し、仮に、もっといいデザインを作れるデザイナーがいても、日の目を見るチャンスはない…ということになってしまう。

まぁ、こういうことも含めて”実力”なんだろうなぁ…。

Posted by ろん