2953 府中市美術館
中央線、武蔵小金井駅から、京王バスで15分程度。
府中市美術館(公式サイト)へやってきた。美術館は、都立府中の森公園の中にある。時間は11時ごろだったが、公園も美術館も、あまり人の姿が見られず、とても静かだった。
美術館は、とてもきれいで、近所にあったら、見学する用事がなくても、遊びに来そうな感じ。
ぐるっとパス2010では、企画展は割引のみだったこともあり、常設展のみの見学となった。
ものすごく有名な作品があるというわけではなく、主に日本における絵画の歴史の傾向を辿れるような展示がなされていた。そういう方針があるのかどうかはわからないけど、あまり強い印象の残る作品はなかった気がする。
常設展とともに、牛島憲之記念館も見学。
ここでの紹介を通じて、初めて知った画家だったが、描いている時期によって極端に作風が変わっていくのがとても興味深かった。
あくまで僕のイメージだけれど、初期の作品は、戦前に描かれたとは思えない柔らかな感じ。戦後は、柔らかさが抜けて比較的幾何学的な雰囲気のする作品が増える感じ。
ひとりの画家の初期から晩年まで通して作品を俯瞰することができるのは、遺族が府中市に絵を寄贈したとのこと。寄贈された作品数が多いからか?
もともと牛島憲之は府中出身の画家ではないが、よくスケッチをするためによくやってきたという縁で、府中市に寄贈することになったそうだ。
常設展、記念館を見終えて、他の施設もじっくり見たいという気もしたが、先を急ぐということで、断念。