[社会の窓]現場に身を置いて考える
久しぶりに列車に乗って遠くまで出掛けたい…という気持ちと、実際に行動できたタイミングが、たまたま、3月11日となり、そして、行き先が、東日本大震災の被災地と重なった。
この光景は、昨日の朝なのに、もうずいぶん前だったような、そして、夢を見ていたような気もしてくる。
それくらい、いま暮らしている世界とは、完全に別のように思えてしまう”非日常”的な空間だったから…なのかもしれない。
実際、この遺構を目の前にしたとき、言葉が思いつかなかった。
でも、同じ空間に身を置いてみると、遺構だけではなく、その周囲の雰囲気すべてひっくるめて、自分の考えに変化を与えている…という実感もあった。
これは、インターネットやテレビなどで見ただけでは、けっして感じることのできない、不思議な感覚だった。