4680 南東北縦断(その6~宮城県気仙沼市)
三陸地方を貫く、国道45号線を南下し、気仙沼市街地を抜け、岩井崎入口と書かれた交差点を左折する。
不気味なほど 周囲から 何もなくなった景色を見つつ、岬の突端まで向かう。

ほとんどが流されてしまったようなのに、岩井崎の突端だけは、松林がしっかり残っていて、おそらく、震災前と変わらない感じなのだろう。
お目当ての潮吹岩と龍の松は、最初どこにあるんだろう?と思ったが、駐車場からすぐのところにあった。

長い歳月をかけて浸食された石灰岩に、波が打ち寄せるたびに、潮を噴き上げることから、「潮吹岩」と呼ばれているらしい。僕が見たときには、あまり潮吹きしてなかったけど…。

潮吹岩のすぐ横に、龍の形をした松がある。
大きく曲がった幹と折れた松の枝が、まるで龍に見える…ってことで、”縁起物”として、注目を集めてるらしい。

高台からの様子を見てみたくて、岩井崎に向かう途中にあった神社に行ってみることにした。
古谷館八幡神社(こやだてやはたじんじゃ)というところで、津波が襲来した際にも、ここへ避難した人も多かったという。
自分も、上がってみた。

ただただ、だだっ広い土地が広がっていた。
もちろん、かつてここには建物があったはずで、中央付近には気仙沼線松岩駅のプラットホームが見えた。

展示室内は、写真撮影ができないので、中の様子は紹介できないけど、詳細な写真と被災した品々が多数展示され、あらためて震災の被害の大きさを実感させられることになった。
ただ、時間がなくて、かなり駆け足になってしまい、震災関連の常設展以外、鑑賞することができなかったのは残念だった。
レンタカーを返却して、南気仙沼駅へ。
時間に余裕を持ってきたせいで、けっこう待つハメに。
気仙沼市中心部を貫く主要道路なので、車の往来は激しい。
三陸自動車道建設のためのトラックが目に付く。かつて都営バスとして走っていたであろう路線バスも、見掛ける。


定刻より、数分ほど遅れて、気仙沼線BRTが到着。
ここから、いよいよ帰路へとつく。