6691 実家に帰って
所用があり出掛けたついでに、かなり久しぶりに実家に帰った。
ふだんは家から出ることもないのだけど、ちょっと行った先にある堤防の桜並木の様子を見てみることにした。
自分が記憶している桜の木は、太さが10cmとか20cm程度だった。
とても登れるほどの太さがなかったということだけ記憶している。
それが今では、これほどまでに大きくなるのかと思うほど、立派に成長していた。
このあたりには、子どものころよく遊びに来ていたから、当時こんな木があったら、きっとずっと上まで登っていただろう。
ぶらぶらと歩きながら、遊んでいたところを眺めていると、何てことない日々の楽しかったことが次々と思い出してしまった。
朝から降り続く雨はいっこうに止む気配もなく、むしろ強まってる感じだった。
頬を流れる水滴が雨粒なのか涙だったのか、よくわからなかった。