4637 均一化の波
昨年末、プランタン銀座が一年後に閉店し、新たな店名でリニューアルされるとのニュースが伝えられた。
もう1ヶ月も前になるけど、そのニュースを聞いた直後、用事のついでに同店の前を通ってみた。
フランスプランタン社から、商号・商標契約を結んでいるためだろうが、店の前には、フランス国旗が掲げられていたことに気がついた。
しかし、それよりも目立つのは…
壁面のニトリとユニクロ、そしてスウェーデン生まれのフライングタイガー…。
なんという無国籍感…。
あらためて閉店のニュースを見て、納得してしまった。
同社の笹岡寛社長は、15日夜の記者会見で、「湾岸地区開発により、新しいライフスタイルを楽しむニューファミリー層の増加や、インバウンド需要などで、顧客層が大きく変化したが、契約更新交渉で、ラグジュアリーな百貨店であるフランスのイメージの踏襲を望む仏社と、カジュアルで、銀座の中でも入りやすいお店であり続けたい同社で、ブランドイメージの折り合いがつかなかった」と説明した。
日本の運営会社が目指している姿の、なんとつまらないことか…。
まぁ、僕自身はそれほど利用したことはないけれど、どこに行っても変わらないお店の並ぶ街は、どれにとって嬉しい世界なのだろう?
銀座までも、均一化の波に飲み込まれようとしているんだなぁ…と思った。