4549 中之条ビエンナーレ(伊参エリア)
昨日に続き、今日は、伊参(いさま)エリアを中心に鑑賞。
こちらは、展示が点在していて、それぞれを車で巡る。
まずは「26 岩本上古民家」 へ。
古民家の地下。差し込む光の位置や強さといった変化によって、見え方がどんどん変わっていく。
続いて「23 岩本開拓地」へ。
この「イノシシプロジェクト/丘を越え行こうよ」は、今回のビエンナーレでの表紙にもなった作品。
展示の裏手の小径を進んでいくと、ちょっと開けたところへ出る。
今日はいい天気になった…。
公民館の建物や内部がそのまま使われている。
押し入れのふすまもそのまま。
穴の空いたところをふさぐ新聞紙もそのまま。1959年2月11日とあった。
今回の鑑賞とこのブログでの振り返りで、何が一番困ったかというと、作品名がわからなくなってしまう…ということだった。
というのも、地図には作者の名前だけで、具体的な場所はおろか、作品名が出ていない。
公式サイトも同様で、どこにも出ていないのだ。
「25 富沢家住宅」へ。18世紀末に建てられた最古の養蚕農家で、国の重要文化財にも指定されている。ここも、場所を生かした展示がされていた。
廃校となっていた旧町立第四中学校を、馬県人口200万人記念映画「眠る男」の撮影拠点として使われたことを契機に、伊参(いさま)スタジオと名付けられ、セットの展示や、映画祭の会場として使われている。
ジェット二宮金次郎像に笑う。
ビエンナーレ期間中は、映画以外のアート作品の展示会場としても使われている。
伊参スタジオ入口のボランティアの方に、「体育館の作品はすごい」という話を聞いたので、いったいどうすごいのかと思いながら、展望台に上がって見学すると…
精細に描かれているのは、中之条町の地形図。すべて、白い砂でできている。
ふたたび、校舎に戻ると、教室を生かした作品が、教室ごとに並んでいた。
結局、時間が足りなくなって、かなり駆け足での鑑賞となってしまったのが、とても残念。
伊参スタジオから、ちょっと行ったところにある、「19 JAあがつま倉庫」に向かう。
建物の中に入ると、そこには、古くて壊れ掛かった車が置かれている。
そして、これまた切れかかった蛍光灯が、不規則に点滅を繰り返し、付いたり消えたりするたびに、倉庫内に音が響く。この光景も、印象に残った。
ここが、中之条ビエンナーレの総合受付がああるところらしく、本部の役割を果たしてるようだ。
”旧小学校”といいながらも、これまで見てきた校舎とはまったく違って、かなり近代的で、とても廃校舎とは思えなかった。
顔写真の中心部分を削り取ってしまうと、それだけで、とても見るものを不安にさせるものだと痛感する作品や、教室に貼られた幾千もの鳥のステッカーは、ぎょっとさせられた。そして、原作者という線引きをぼかしながら…来場者にステッカーを貼ってもらうことで完成するという…。
すでにステッカーがなくなっていたから、ある意味完成なのかな?
今回の展示とは関係がないが、気になったことについて…。
かつては小学校の校舎だったので、設備もそのまま残されている。放送室や保健室…。行けそうで、けっこう足を踏み入れることが憚られるような部屋も、正々堂々と?鑑賞。
次に訪れた、「18 道の駅霊山たけやま」に立ち寄り、作品を鑑賞。
山の上にも麓にも、目の前の公園にも、作品が点在していたが、ちょっとわかりづらく、少し歩き回ってしまった。
ここでも教室らしさを生かした展示が行われていた。
28 湯元四萬館にある、「おんせんにんぎょの湯」は、本物の温泉に、ちょっと艶めかしい人魚たちが描かれている。今回たまたま宿泊したのが、ここだったので、鑑賞することができた。
椅子や桶にもデザインが施されていた。
今日はここまで。