2789 天皇誕生日一般参賀

旅行・見学・イベント

今年は天皇即位20周年という区切りの年。だからというわけではないが、天皇誕生日一般参賀に行ってみた。

実は20年以上前、お正月の一般参賀に行ったことがある。つまり昭和の時代。昭和天皇の一般参賀だ。たしか小雨交じりのあいにくの天気で、かなり寒かったのを思い出す。

このとき僕は中学生。中学生にして一般参賀に行くというのは、ちょっと変わってたのかも。雰囲気も変わっていたとは思えないけど、一緒に行った友人ではなく、警察はなぜか僕を行列から連れ出して、いろいろと質問をしたり手荷物検査までさせられたのだ。

時代は流れ、昭和から平成の時代へ。20数年後の一般参賀は、雲ひとつない快晴。風もなく穏やかな天気。1日3回の天皇のお出ましのうちの、最後の回に間に合うように行ってきた。

皇居前広場。

かなり広いので、混雑している感じはしないが、かなりの人たちが集まっている感じはわかる。四方八方から二重橋を目指す。別の方面から来た人たちは、みんな日の丸の旗を持っていた。場所によっては配られていたようだ。

入口のテントで手荷物検査。いつもダミーのことを聞かれるのではないかと心配になる。

次に、金属探知器を当てられたあと、ボディーチェックを受ける。警備は相当厳重だ。

セキュリティチェックを終え前に進む。通路の外に、じっとこちらを見つめている物々しい男たちの姿が…怪しい人物がいないかをチェックしているのだろうか?

ふだんは決して自由に入ることのできない正門石橋を渡る。

警備の人たちがしきりに「立ち止まらないでください」と呼びかけているが、滅多に入れない場所だけに、どうしても写真は撮りたくなる。

天気がよく空もスッキリとした青色なので、お城の櫓や緑がとても映える。

緩やかな坂を登ると二重橋へ。

そのまままっすぐいったところが、宮殿前の広場だ。11時25分ごろに着く。ここで天皇皇后両陛下のお出ましを待つ。

人と人との間隔が近く、全員が同じ方向を向き、じっと待つというのは、考えてみればちょっと不思議な光景だ。

そして、だいたい11時40分ごろ。ついに、天皇皇后両陛下、皇太子同妃両殿下、秋篠宮同妃両殿下がお出ましに。やはり、日の丸の小旗があるのとないのとでは全然違う。万歳!のかけ声もあちこちから出てきて、一気にテレビで見た一般参賀の雰囲気になる。

20数年前と違ったのは、誰もがデジカメで写真を撮っていたということだった。

天皇陛下からお言葉を賜り、しばらく手を振られたあと、数分ほどで去られた。

あとは退出するだけだが、やはりここは、滅多に入れない皇居だから、あちこちが被写体になってしまい、列の進み方はのんびりだ。

桔梗門、大手門、平川門、北桔橋門のいずれかの門から退出できる。

入場から1時間足らずでの退出だが、ほんのちょっと貴重な経験ができた…と思う。

Posted by ろん