4428 "比叡山縦断ゴールデンコース"(その3)
最後は、浜大津から京阪京津線(けいしんせん)に乗って三条へと向かう。
ここでの注目は、道路に併用軌道だ。道路上に敷設された軌道(線路)のことで、ふつうの路面電車なら当たり前の光景だが、全長64mもある電車が、道路の真ん中をゴロゴロと走る光景は、ここだけでしか見られない。
電車にのる前に、ちょっと風景を眺めてみる。
この併用軌道を、写真撮影しているファンもいたが、気持ちはよく分かる。
地元では当たり前の光景かもしれないが、見慣れない者からすると、すごく興味深く、見ているだけで楽しい。
ここから地下鉄に乗り入れていく。
路面電車で出発し、登山電車なみに山を越えたら、今度は地下鉄となってしまう。
車窓が楽しめなくなったので、車内を観察する。
扉付近にある吊り手(いわゆる、吊り革)は、使っていないとき邪魔にならないよう、バネで上に持ち上がっていた。使うときだけ引き下げる仕組みだ。これはよくできている。
車内は、東京の地下鉄とはずいぶん違う感じ。
三条京阪に到着。昨日スタート地点とした三条駅はすぐ隣。これで、比叡山縦断ゴールデンコース終了。
ちょっと失敗を重ねたが、変化に富んだ楽しい旅だった。
決して乗り継ぎが悪いわけではないのだけど、箱根と比べるとどうも連係が取れてない感じがしてしまった。
どの鉄道やバスも、京阪電鉄か京阪電鉄のグループ企業なのだし、乗り継ぎの時刻表だとか、共通の切符だとか、用意することはちっとも難しくないと思うのだけど…。