4493 やっぱり比較したくなる

芸術・デザイン

2020年 東京オリンピック シンボルマーク「あ〜あ…やっぱり盛っちゃったなぁ…」

このデザインを見たときの最初の印象だった。

2020年東京オリンピック、パラリンピックのシンボルマークが発表された。

こういうデザインを見るたびに何度となく取り上げてるテーマだけど…。

僕はデザインの評論家でも専門家でもないが、僕は自分の見た人の感覚に、そのまますーっと入っていくものが「いいデザイン」だと思っている。

今回のデザインは、どういう意味があるんだろう…と、どうしても立ち止まって考えてしまう。

見ただけで「?」というのは、その時点で、いいデザインではなくなっている。

「説明が必要なデザイン」=「言い訳が必要なデザイン」だと思う。

デザインを絞るというのは、ものすごく勇気のいることだ。

デザインしたい対象のことを考えれば、あれもこれも…と盛り込みたくなる。

それでも、批判を恐れず、突き詰めれば、「これだ!」…というのを提案するのがデザイナーではないかと思う。

1964年 東京オリンピック シンボルマークもちろん、こういったことは当然ながら賛否両論はあるわけで、自分の意見が絶対だ…という気はさらさらない。

けれど、いまから50年前のシンボルマークの秀逸さは、いまでも高い評価を受けているだけに、やっぱり比較したくなる。

今回発表されたデザインが、いまから50年後に、いま以上に評価されるデザインとなっているかどうかというと、この時点で怪しいと言わざるを得ない…と個人的には思っている。

東京オリンピック開催を歓迎していた僕としては、 国立競技場の件といい、このデザインといい、ちょっと残念なことが続いている。

Posted by ろん