4443 フレンチトーストピクニック2015
今回、ここまでやってきたのは、「フレンチトーストピクニック」なるイベントへ参加するためだった。
このイベントは、車好き、特にフランス車を愛好する人達のための開催されているもので、今年で16回目を数える。
会場のある金津創作の森には、宿が近かったせいか、かなり早い時間に着いてしまった。

しばらく待っていると、続々と名車が集まって来た。「変わった車だなぁ」程度しか分からない僕に、モリちゃんがいろいろ解説をしてくれる。

フランス車を中心としたイベントのせいか、やたらとマシュマロマン…じゃない、ミシュランマンの姿が見られる。

好きが高じると、こういうことも起きる。この3人の来ている服は、一面、車だらけ…
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ラリー参加者が集められ、ドライバーズミーティングが行われた。
このメインイベントである、フレンチトーストピクニックラリーは、主催者から手渡されるコマ図(道案内)に従って、途中、チェックポイントやアトラクションなどをこなし、あらかじめ設定した基準タイムに一番近い人が優勝というものだ。
今回モリちゃんが運転、僕がナビゲートするという役回り。そして、今回、モリちゃんのSNS友達の方も同乗することに。

いよいよラリー開始。30秒間隔で出発していく。
スタート直前、簡単なインタビューがある。モリちゃん、軽く緊張…

スタートしてしまえば、あとは渡されたコマ図を見ながら進めばいいから、そう難しくもない…(…と当初は思っていた)
沿道から手を振る人たちの姿もあり、16年目のイベントはずいぶん定着しているようだ。

コースは、複数あるようで、前方を走っていた車に付いていけば済むということにはならない。
あわら市内の素敵な道がコースとして設定されているようで、コマ図を見たり、写真を撮ったりで、ナビゲーターも大忙し。

謎のゆるキャラが、待ち構えていた。
そして、その先には、芦原温泉の女将さんが待機していて、突然のジャンケン大会や、少年の持ってきたくじ引き大会など矢継ぎ早にアトラクションが進む。
決してタイムトライアルのラリーじゃないのだけど、あまりのんびりもしていられないのが、ちょっと残念な気も…。


先述の通り、コースは複数あり、また先行して戻ってくる車もあるので、あちこちですれ違うことになる。
そのたびに、お互いが手を振りあう。こうしたことも、ラリーの楽しみのひとつだ。

第2チェックポイントへ…。ここでのアトラクションは、紙カップにどれだけ寄せられるか…というもの。左ハンドル車だったら、右タイヤの接地面とカップとの距離で計測される。
モリちゃん、いい感じで、ップに寄せたはいいのだけど、勢い余って通り過ぎてしまった…残念…。

今日ほど、ドライブに快適な日もないんじゃないかと思わせるほどの天気と、そして風景。

最初簡単だと思っていたら、実はけっこう難しい。fu
コマ図に、目印がない場合、曲がるきっかけは距離しかないので、通り過ぎてしまうのだ。本来曲がるべき道を間違えて、通り過ぎてしまう。
最後のチェックポイントのアトラクションは、車に関するクイズ。
当然ながら、ちっともよく分からない…。

果たして、順位はどうなるんだろう…
ただ気になったのは、全体からすると、自分たちは、かなり遅れてゴールした…ということだった。


イベント特製のバスケット(弁当)は、けっこうなボリュームで、美味しくいただいた。
参加者には、フレンチトーストが振る舞われ、モリちゃんは、自前で豆を挽いて、コーヒーを淹れてくれた。
まさにピクニックそのものだ。

いつの間にやら、順位が発表されていた。
注目の順位は…
115台中、95位…
クイズは、10問中9問正解!さすが!

この大会の名付け親であり、イラストなどを提供していただいている、今村幸治郎賞が、なんと、モリちゃんに授与されることに!
今村さんが気になった車に授与されるそうで、モリちゃんの車は、今大会唯一の車種だったこともこの幸運を引き寄せた。

帰りがけの車内で話をしたのだが、車好きは鉄道好きに通じるものがあると思っていたが、今回このイベントに参加してわかったのは、実は似て非なるものだったということだった。
いろいろ考えたら、鉄道好きよりも似てるものがあることに気がついた。
誤解を恐れずに言えば、それは、「犬好き」に近い。
家族の一員として育て、自分のところの犬が一番なのは当然としても、まわりの犬も気になるから、飼い主同士が出会ったら、お互いの性格やエピソードなどを語り合う…犬を中心として会話が広がる…
犬を車に置き換えても、まったく違和感がない。
こうした楽しみは、多少お金は掛かるかもしれないけど、ちょっと羨ましい。鉄道関連ではあまり見られない楽しさだ。
僕自身、これまで、ほとんど車とは縁がない世界に生きてきたから、今回こうしたイベントに参加して、いろいろな気付きや、貴重な経験を得ることができた。