3811 寄り道221.3km
あらかじめ決められた区間(大都市近郊区間)では、普通乗車券で1日のうちに利用する場合、最も安い経路の運賃が適用される。
それを利用して、初乗り運賃で一筆書きでどこまで行けるか?というのはよく見掛ける。
おととい、ふと思いついた。
ふつうにやる人はいるだろうけど、平日のしかも会社帰りに、寄り道感覚で出掛けたら、おもしろいかも…と。
ふつうだったら山手線で30分弱で行ける、新橋から池袋までの乗車券190円を買って出掛けてみることにした。
まずは東京駅へ向かう。
【東京駅 18時07分発 中央線 通勤快速 河口湖行き】
富士山の世界文化遺産登録が確実というタイミングで、なんだか縁起がいい気が…
普段だったら、外の景色を見るために、立っているが、今日は…これからの長丁場と、どうせほとんど景色など見えないであろう…ということで、座った。
すべての席が埋まった状態で東京駅を出発。
帰宅ラッシュの時間帯だけあってか、駅に着くたびに乗客が増え、身動きが取れないくらいになっていた。
この状態が国分寺まで続く。そして立川へ。
【立川駅 18時54分着】
いわゆる駅ナカの、エキュート立川で夕食を調達。
どうしようか迷いながらお店を見て回っていたら、なだ万のお弁当が、みんなお買い得。
いくつもあって迷っていたら、乗ろうと思った電車に乗りそびれた。
早くも計画が崩壊するかと思ったが、この時間帯の青梅線五日市線は本数が多くて助かった。
【立川駅 19時06分発 青梅・五日市線 普通 武蔵五日市行き】
乗ろうと思っていた19時01分のわずか5分後の出発で、途中まで同じ停車駅が続くにもかかわらず、満員というほどではないけど、すべての席が埋まり、立っている人も数人いるといった感じ。
電車が進んでいくにつれ、徐々に乗客は減っていった。
【拝島駅 19時18分着】
もともと余裕のある乗り換えを考えていたのだけど、1本乗りそびれたために、慌ただしい乗り換えとなる。
【拝島駅 19時21分発 八高・川越線 普通 川越行き】
ここも想像以上に混雑していた。
ちっとも座れない。
外を見るつもりはなかったが、どうせ立っているのだからと、目を凝らして、横田基地の様子を一生懸命見てしまった。
走る列車からは写真なんてうまく写らない。当然のことだ。
【高麗川駅 19時48分着】
同じ八高線だが、乗ってきた列車は川越線に乗り入れていく。ここからは、電化されていないのでディーゼルカーの出番。同じ八高線だけど、高麗川駅で分断されている。
【高麗川駅 19時52分発 八高線 普通 高崎行き】
埼玉を走る唯一のディーゼルカー。
車両は比較的新しいが、それでもディーゼルカー特有のエンジン音は健在。伝わってくる振動もいい。
2両編成で、先頭の1両目は空席も目立った。
ようやく希望した雰囲気で、お弁当をいただくことができた。
単線のため、ときどき列車交換でしばらく駅に停車する。
そのたびに、ちょっと、外に出て、どうせ大して写らない写真を撮りたくなってしまう。
中央線を離れたあたりから、一気に暗さが増した感じがしたのは、マンションのような高層建築物が少ないせいかもしれない。
楽しい時間はあっという間に終わる。
八高線は高崎行きだが、大回り乗車(選択乗車)の制度上、同じ区間を往復できないため、ひとつ手前の駅で下車。
【倉賀野駅 21時15分着】
高崎からやってくる高崎線の電車を待つ。
…が、ホームは風が吹き抜けて寒い!
乗客はほとんどいないが、折り返しの帰宅客のため、籠原駅で、10両にさらに5両増結。高崎線ではお馴染みの光景。
【赤羽駅 22時55分着】
帰宅を急ぐ人の姿で混雑していた。見慣れた光景。ゴールまでラストスパート。
【赤羽駅 23時01分発 埼京線 普通 新宿行き】
【池袋駅 23時10分着】
本来、新橋-池袋間は10.7km、30分弱で行けるところだけど…
新橋を出発して、すでに5時間ちょっと経っていた。移動した距離223.1km。
その間、本を読んだり、録音してあったラジオドラマを聴いたり、人間観察したり、お弁当食べたり…。