4268 エスカレーターにて
別に目くじらを立てるようなことではないのかもしれない。
けれど、なんとなく、もやもやしてしまうことが、混雑したエスカレーターで起きている。
それは、割り込み…だ。
ただ、それは「割り込み」という語感からは遠い感じの自然なもので、とてもスムーズに、そしてそれがさも当然かのような雰囲気。
列車から降りた乗客は改札口に向かう階段とエスカレーターに集まってくる。
そして順番に並んで上がって行くのだけど、特にエスカレーターの行列はどうしても長くなる。
後からエスカレーターを利用しようとすると、行列の最後尾までいかねばならず、エスカレーターとは逆方向に歩くことになる。
多くの人はそうするのだけど、決して少なくない人は、別の行動をとる。
それは、エスカレーターの乗り場付近に立ち、新たな行列を自ら作るという行動だ。
もしこれが、スーパーやコンビニのレジだったら、割り込み以外の何物でもないのだけど、エスカレーターだと、なぜか見過ごされがちのような気がする。
まぁ、別に目くじらを立てるようなことではないのかもしれないけれど。