4205 スマホ使用が長い小中学生ほど成績低いというけど…
文部科学省の児童生徒アンケートの報告書・調査結果から、こんなニュースが伝えられていた。
全国学力テスト児童生徒アンケート スマホ使用が長いほど成績低く
文部科学省が全国学力テストとともに行った児童生徒アンケートで、平日に携帯電話やスマートフォンで1時間以上、通話やメール、インターネットをするのは小6で15・1%、中3では47・6%に上ることが分かった。テスト結果と比べると、使用時間が長いほど、成績が低い傾向が出た。
これを読んだとき思ったのは、「当たり前と言えば、当たり前の結果だなぁ…」ということ。
同時に、どうして「スマホに限定するのか?」ということだった。

子どものうちの成績は、勉強時間にほぼ比例すると思って間違いないだろう。
そういう意味では、勉強のための時間を確保できていないことが問題であって、これは、スマホに限らないはずだ。
例えば、ものすごい読書家の子供が、読書に時間を取られて、勉強ができず、成績が低い…なんていう場合だってある。
スマホが悪いというと、本質を見失うように思う。
問題はスマホの使用時間ではなく、勉強にどれだけ時間を割けるか?ということに尽きる。
さらに、別の見方だってできるのではないだろうか?
「長時間スマホをいじるから成績が低い」
ではなくて、
「成績が低いから長時間スマホをいじる」
という見方だってできないだろうか? こうなると、何がなんだかわからなくなってしまうけど。
記事には続きがあって…
児童生徒アンケートでは、新聞を読んでいる割合が、小中学生ともに減少したことが分かった。家庭の新聞離れの影響があるとみられる。だが、新聞を読む頻度とテスト結果を分析したところ、新聞をよく読む子供の方が、平均正答率が高いとの結果が出た。新聞を読むことは学力向上に効果があるといえそうだ。
新聞を読むことが学力向上に効果があると結論づけているが、これだってちょっと微妙だと思う。
「新聞を読むから学力が向上する」
ではなく、
「学力があるから新聞を読んでいる」
ということだって、考えられないだろうか?
調査はとても大事だけれど、その結果からどう読み取るかということこそ意味のあることだと思う。
報道内容は、どうも表面的なことだけで終わってるような気がしてならない。