3450 とらまえる

人文・教育・思想

会社の打ち合わせのなかで、ふと気になる言葉が使われた。

とらまえる

「とらえる」でもなく、「つかまえる」でもなく、「とらまえる」。

ときどき聞くこの言葉。意味は何となくわかるけど、これって、正しい日本語なのだろうか?

日本語は、変化するものだから、正しいとか、間違っているとか、いうことはないとは思うけど、気になってきた。

パソコンで変換するか調べてみた。

MS-IME ・・・ トラ舞える・・・???・・・(変換せず)
ATOK ・・・ 「捕まえる」、「捉まえる」と変換。

なるほど、ちょっと微妙な言葉のようだ。

僕のように、この言葉を気にする人もいるようで…

『とらまえる』って言葉は正しいのですか?
私の周りで例えば『物事をこの様にとらまえて考える』という風に使う方がいるんですが、『とらえる』ではないのでしょうか? 凄く違和感を感じるので正しい方を教えて下さい。

回答の見ると、どうやら古くからある言葉のようだ。

さらに調べてみると、やはり?、Wikipediaにたどり着いた。

かばん語

かばん語?

この言葉は「鏡の国のアリス」の作中に登場する。すなわち、作者のルイス・キャロルによる造語だそうだ。

2つの意味が、1 つの言葉に詰め込まれていることから、かばん語と言うらしい。

「混成語」というほうが、しっくりくるけど、「とらまえる」は、「とらえる」と「つかまえる」の混成語という。

同様に、「やぶる」+「さく」=「やぶく」なんて例や、「熱さまし」+「シート」=「熱さまシート」なんて例もあって、商品名でよく見かける用法なのだと知った。

特に後者の例を挙げられれば、やはりあのメーカーを思い出さずにはいられない。

かばん語…おもしろいなぁ。

Posted by ろん