5694 加害者の親から見るいじめ問題の難しさ

人文・教育・思想

こんな感じで始まる記事が目に留まった。

息子が同級生をいじめていた。相手側の親がヒートアップする中、夫が最初に連絡した相手は……

ある日突然、小学生の息子がいじめの加害者だと言われたら、あなたはどうしますか? 降って湧いたようないじめ騒動に巻き込まれた実話マンガ『 息子がいじめの加害者に? 』が話題になっています。

自分の子供がいじめの加害者となったエピソードを漫画にしたものらしい。

立場によって見方は大きく変わる
立場によって見方は大きく変わる

いじめに関する話は、被害者側からの立場で描かれることが多いから、加害者からはどういうふうに見えるのかということにちょっと興味を持った。

「相手の親がヒートアップ」というから、被害者がとんでもないことをしてきたのかと思ったら、「漢字練習をしなくなったのも、乱暴にチャイムを鳴らすようになったのも」自分の息子のせいだと言われたことを指しているらしい。

全校集会で晒され、いじめをするのは精神に異常があるからだという雰囲気が作られたことで、本人が落ち込むと「本当にここまでやられないといけないことなの?」と母親は激しく動揺する。

両親は自分の子供に精神的な異常がないことを確認するのに躍起になって、カウンセラーからその”お墨付き”をもらうことに成功するが「小学5年生にして親に隠れて18禁の残酷ゲームで遊んでると友達に自慢したり」「エアガンで車や猫を撃つ」といった話も出てきて、やっぱり普通ではない。

この親を見ていると、なぜいじめがなくならないのか?ということが良くわかる。

この漫画は、今後いじめを少しでも減らすことを願うというよりも、いかに自分の子供は悪くないということを訴えるもののようだった。

なるほど、おそらくは、これがいじめる子供の親の典型的な考え方なのかもしれない。

いろいろ考えることはあるが、そういう一面を見ることができたのは収穫だった。

そして…”いじめ”問題の難しさを痛感させられるとともに、最後の一文で、あぁドラマばかりでなくこうした記事でも、有料コンテンツに誘導されてしまうんだなぁ…と実感させられた。これはまぁ仕方のないことだけど。

現在、「文春オンライン」で第10話まで公開中。第11話以降は、電子書籍『 息子がいじめの加害者に? 』に収録されています。

Posted by ろん