りすぼん/松原 卓二
ゴールデンハムスターのさくが亡くなってから、半年ほど経つが、いまでもときどき思い出してしまう。
図書館でこの本を見たときもそうだった。
共通点は、齧歯類ということくらいなのだけど、こういう表情で見つめられると、弱い。
本書は、ハムスター…ではなく、りす…の本…で、りすぼん。
著者は、静岡県の富士山麓の別荘地で暮らす、コンピュータープログラマー。
主役は、ニホンリス(ホンドリス)という日本固有種のリス。
著者自宅付近に現れたリスに魅せられ、写真撮影を始めたという。
ずっと見ているうちに、リスの違いが分かってくるようにナリ、斎藤さんとか、ミミカケ君といった名前で呼ぶようになる。
美しい鮮明な写真で、リスたちの生態を追っていく。
リスは、とてもすばしっこいので、仮にリスを見る機会があっても、ここまではっきりと見ることは難しいだろう。
とにかくたくさんのリスを見たい人にはおすすめの一冊。