4130 ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ
昨日出掛けてきた東京ディズニーシーで乗った、ディズニーシー・エレクトリックレールウェイは、短いながらも移動手段として機能している(乗車まで待たされるけど)。
移動手段であれば、まさに"鉄道"そのものであり、趣味的にもがぜん興味が出てくる。
鉄道趣味面から、ディズニーシー・エレクトリックレールウェイをチェックしてみる。
ディズニーシー・エレクトリックレールウェイは、ポートディスカバリー駅とアメリカンウォーターフロント駅との間、480mを結ぶ。
レール幅は762mm。銀座線や丸ノ内線の半分ほどしかないが、架線ではなく線路の横にもう1本引いたレール(第三軌条)から電気を取る方式は同じだ。
全線高架で、こういった施設内の鉄道にしては珍しく線路は複線だが、両駅構内のみ単線でとなっている。

ポートディスカバリー駅は、高架上にあるが、駅舎自体は高台の上に設置されているため、駅前の広場からは階段の上り下りをすることなく電車に乗ることができる。

乗客の降車が確認されると、待機していた乗客が乗り込む。立ち乗りはできない。

1両の定員は21名。景色をよく見られるよう、木製のロングシートが外向きに取り付けられている。

2両の車両は、メンテナンス時以外に切り離すことがないので、一般的な連結器を用いず、ボルトとナットによって連結する半永久連結器を使用している。
乗務員が乗り込むが運転士ではなく自動運転となっているようだ。

ポートディスカバリー駅を出発した二手に分かれた線路の左側を進む。
すぐにポートディスカバリー駅に向かう電車とすれ違う。
一番の見どころは、ハドソンリバーを渡る鉄橋、オールドアーマリーブリッジに差し掛かると、進行方向右側に、豪華客船「S.S.コロンビア」が停泊している様子が見えるあたりだろう。
20世紀初頭のニューヨークをイメージしたエリアに近づくと、電車は右へ左へと車輪を軋ませながら進んでいく。
もう一編成の電車とすれ違い、線路が単線になると、アメリカンウォーターフロント駅に到着する。
線路は、さらに続き、アメリカンウォーターフロント駅の先の車庫につながっている。
高架上の駅の先に車庫があるというのは、なんとなく東京メトロ銀座線を思わせる。
2両固定編成が4編成あるそうで、多客期には4編成が運行するようだが、昨日は3編成のみが運行していたことになる。
ポートディスカバリー駅ではチェックできなかったが、アメリカンウォーターフロント駅で発射の指示を行う操作盤を確認できた。

アメリカンウォーターフロント駅近くを歩いたり、お店の中にいても、高架を走る電車のレールをたたくちょっとした轟音が聞こえてくる。

こういう音もアトラクションの一部なのだろう。本当によくできている。
こうなるとちょっと欲が出て、途切れている線路を伸ばして、もっと本格的な交通手段にならないかなぁ…なんて妄想してしまう。

そう思わせるくらいリアルなのが、このディズニーシー・エレクトリックレールウェイなのだ。