[社会の窓]これも規制緩和だった
かなり久しぶりに、東京ディズニーシーへ行ってきた。
相変わらずの混雑…。
以前に比べると、ちょっと待ち時間が苦痛になってきた気がするのと、園内の移動を楽にしたいという気持ちが強くなったような気がする。
久しぶりだったせいか、年齢のせいか…。
東京ディズニーシー内の移動手段のひとつに、ディズニーシー・エレクトリックレールウェイがある。

東京ディズニーランドにも、ウエスタンリバー鉄道があるが、こちらは一駅しかなく、移動手段になっていない。
ディズニーシーとディズニーランドの鉄道にどうしてこのような違いがあるのか、以前から気になっていたが、調べてみると、興味深いことが分かった。
それは、東京ディズニーランドが建設された1983年当時の法律(地方鉄道法)による制約で、移動手段(つまり、乗客を乗せて二点間を結ぶ)となる鉄道路線は、私有地内であったとしても、運賃やダイヤ(時刻表)などを設定しなければならなかったというのだ。
そのため、東京ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道は移動手段とすることができなかった。
その後…
地方鉄道法は廃止されるとともに新たに鉄道事業法が施行され、この規制は緩和された。1987年4月1日のことだ。
そのおかげで、2001年に開園した東京ディズニーシーの、ディズニーシー・エレクトリックレールウェイは、移動手段としての鉄道が設定できたらしい。
こういったところで、“規制緩和”の影響が見えるって、なんだかおもしろい。