3985 “提灯殺し”のガードへ行ってきた

街歩き

また、出社前の朝の“散歩”へ。

今日は、以前から自分の目で見てみたかった、あるガードを見に行ってきた。

そこは、高さがわずか1.5mしかなく、誰が言ったか「提灯殺し」のガードと呼ばれている。

あまりの天井の低さに、タクシーの屋根に取り付けられている“提灯”が当たってしまうことから、そう呼ばれたのだろう。

正式名「高輪橋架道橋」の最寄り駅は、都営浅草線・京急線泉岳寺駅。

入口は駅からすぐ。

まず驚いたのは、このガードを利用が、想像以上に激しいということだった。

歩行者や自転車はもちろん、車の通行も多い。さすがに車は一方通行だが、歩行者、自転車は双方からの流れがある。

入口には、高さ1.5mを示す標識や警告などが掲げられている。

利用する人は慣れたもので、当たり前のようにガード下へ吸い込まれていく。

僕もおっかなびっくりガード下へ。

振り返ると、突然、山手線の電車が轟音を立てて通り過ぎていった。

手を伸ばせば電車に届いてしまいそうな距離。

軽く腰をかがめたが、実際天井に頭が当たるか確認してみようと、その場に立ってみた。

わずかではあるが、隙間ができた。

ただ歩くには、この隙間では足りず、やはり腰をかがめるか、首をすくめた状態でないと歩くことは難しい。

それでも、高さ1.5mは極端すぎないかな…と思いながら歩いていくと、明らかに今までの高さとは異なるコンクリートが見えてきた。

確認するまでもなく、それは、自分の身長よりも低い位置にあった。

まさに、ここからが、高さ制限1.5mの区間なのだろう。

さらに腰をかがめ、首を横に倒すような感じで前に進む。

こんな窮屈なガードなんて初めてだ。

僕以外の人たちは、こともなげにすいすいと通り過ぎていく。

不思議なもので、慣れている人たちが歩いてる姿に違和感がない。

慎重は僕と大して変わらないような人だったら、間違いなく、天井に頭を当てないように歩いてるはずなのに、歩き方が自然なのだ。

約230mのガードを抜けると、道は右に急カーブして、まるで地下から地上に出た感じだ。

一方通行なので、こちらには、車に対して、1.5mの高さに対する注意書きがない。

そのせいか、天井の高さを甘く見た車の衝突痕が生々しく残っていたのが印象的だった。

目の前には小さな公園と、その向こうには、高架橋が見えた。

あれ?

この高架橋…どこかで見覚えがあると思ったら、先月、東海道貨物支線を見に来た場所のすぐ近くだった。

東海道貨物支線が再整備されたり、このあたりに新駅ができるようなことになれば、当然このガードもなくなってしまうはずだ。

この道路は、もともとは運河へ続く水路だったらしく、それを埋め立てる際、高さをその当時の日本人の平均身長に合わせたという話は、興味深い。

街が、綺麗になったり、効率的になるのもいいけど、こういう、ちょっと不思議な場所がなくなってしまうのは、すごく惜しい。

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Posted by ろん