3984 数年前と同じ場所で定点観察(新橋編)

建築・都市

ふだんから何か気になる風景があれば、写真に収めるようにしているが、撮影の枚数がやたら多いことや、ふだんの生活のバタバタで、あまり整理しきれないため、振り返って見ることは、そう多くはない。

先日、以前撮った写真を探す機会があり、そこで見つけた写真と現在の様子と比べてみたらどうだろう?と思いつき、さっそく実行に移すことに。 どう変化したか、見に行ってみた。

【新橋駅銀座口から銀座方向~2005年3月・2013年11月】

新橋駅銀座口から銀座方面を見る。

一番大きな変化は、右側の十仁病院がなくなっていることだろう。代わりに、ヤマダ電機のLABI新橋生活館となっている。

そのため背後のビルは隠されてた状態。デューダの看板はなくなった。

中央の静岡新聞・静岡放送ビル、奥の帝国ホテルインペリアルタワー、電波塔が目立つ東京電力本社には、変化は見られないが、首都高速の側面に若干の装飾が見られる。

 

【新橋二丁目交差点から新橋駅方向1~2005年7月・2013年11月】

画面中央の古いビルはすべて取り壊され、1軒を除いて、新橋アイマークビルに置き換わっている。

かつての建物の高さを遙かに上回っているため、“高清水”の看板は、その意味を失い、骨組みだけになった。

細かいところでは、手前右のドコモのロゴが変わり、奥の消費者金融の広告があった建物は、紳士服のコナカに変わっている一方、その横にある、缶コーヒーワンダだけは変わっていなかった。

【新橋二丁目交差点から新橋駅方向2~2005年4月・2013年11月】

古い建物を中心に撮った写真。前述の通り、ひとつの大きなビルになっているが、一番左端だけ取り残され、いまでも簡易的な建物が建っている状態。

かつてのビルがあった部分が、まるで陰のように、隣のビルにそのままの形を残しているのが、わかる。

 

【新橋駅日比谷口前交差点から十仁病院方向~2007年9月・2013年11月】

どういったきっかけでこの写真を撮ったのか?については、はっきりしないものの、誰もいないビルの窓の隙間から、手術用の無影灯が見えた瞬間、ドキッとしたのはよく覚えている

にぎやかな新橋の街にあって、ここだけ時間が止まったような、特異な空間だった。

いまにして思えば、もっとしっかりと見ておくべきだった。

現在は、コンビニとホテルに生まれ変わり、かつての雰囲気を一掃している。

当時気が付かなかったが、すぐ隣に相当古いビルがある。

こちらはまだ現役だ。

余談だが、先日偶然ここを通りかかった際、このビルのことが気になり、たしか以前このあたりを撮った写真があったよなぁ…と、探したのがきっかけで、今回の記事に繋がっている。

Posted by ろん