3972 谷根千あたりを歩く
いい天気が続いている。所用を済ませて、西日暮里から歩き始めた。
今日は、台東区谷中、文京区根津・千駄木あたり…いわゆる“谷根千”あたりを歩く。
富士見坂にやって来た。都内で唯一富士山の見られ“た”坂だったが、つい先日、マンションが建ってしまい、見られなくなった。見られなくなって初めて来たが、遮っぷりは、ある意味見事だった。
かつて見られたころの写真が掲げられていたが、もう当時からギリギリだったことがわかる。
建物と建物の間にちょっと怪しい入口が…覗いて見ると飲食店、飲み屋、バーみたいなお店が並んでいた。僕にはあまり用がなさそうだ。
そこから、すぐ近くに、朝倉彫塑館がある。ここ4年あまり改修工事が行われ閉館していたが、先月再オープンしたばかり。
以前は、作品以外の撮影は可能だったのに、現在は館内や中庭が撮影不可になってしまった。
屋上庭園へは、けっこう急な外階段を上がる。
高所恐怖症の方は登らないように…みたいな注意書きもある。
前回来たとき、意外なほど大きくてビックリした屋上に生えてる木も健在だった。
コンクリート製の像が点在した風景は独特。
夜見たら怖そう。
東京スカイツリーも遠くに見えた。前回来たとき(2004年8月)の写真を見ていたら、ちょうど同じ方角の写真を撮っていた。
この付近のランドマークとなっている「ヒマラヤ杉」。
この木の脇にあるパン屋の店主が植木鉢から育てた木らしい。
明治のころ、この付近には芸術家や画家などが住み、芸術文化活動が盛んだったらしい。また映画やドラマの撮影場所としても多く登場しているとのこと。
たしかに、風情が感じられる風景で、けっこうたくさんの人たちが集まってきていた。駅からハイキングのコースにもなっているせいもあるけど。
シマウマの人形と、ヒマラヤ杉のツーショットを狙おうとする2人組がいた。
ダミーも一緒に並べてみたい衝動に駆られた。
使われなくなったポストの蓋を外して、植木置き場するなんて、いいアイディア。
猫が顔を洗っていた…
この仕草は、昔から雨が降ると言われているが…天気予報を見てみると、明日は雨!(Web魚拓によるキャッシュ)
当たるかどうかは乞うご期待。
駅からハイキングのコースの一部になっていて、地図にも解説が載っていた「お化け階段」
上りと下りで段数が違うことから、そう呼ばれたそうだが、看板や案内があるわけでもない、40段ほどのごくごくふつうの階段。
途中で階段は幅が半分になってしまうのも、お化けとなにか関係があるかと思ったら、単に階段を拡幅しただけのようだった。
しばらく歩くと、くねくねとした道。“ヘビ道”だ。
かつてここには蛇行した川が流れていて、そこに蓋をし、暗渠となったところが道路になったので、濃う呼ばれている。たしかにおもしろいようにくねくねしている。小学生3人組がスマートフォンを見ながら、道を確認していた。時代は変わる。
名所とか見どころというわけではない、なんでもないところに、興味を惹かれることは多い。
特にこういう街は、それが顕著だ。
今回、やたらとアロエを見つけたこともあり、妙に気になってきた。
ある方向から視線を感じたので、よく見てみたら…骨董品屋のマネキンのようだった。
“ゆうやけだんだん”までやってきたら、日暮里駅はあとちょっと。
それにしても、すごい人の数。
まるでお祭りかイベントでも開催されているかのようだった。