3694 首都高開通50周年
都心を走る、首都高速が誕生して、今日でちょうど50周年を迎えたという。
それを記念して、今日から東京タワーフットタウン1階で、「開通50周年記念 首都高展」というイベントが開催されると聞き、さっそく行ってみることにした。
先着1000人にオリジナルカレンダーをくれるということで、さすがに18時過ぎに行くのでは遅すぎて、もらえないだろうと思ったら、まだ余っていたようだった。
入場は無料。
入口で、カレンダーや記念の小冊子をいただき、展示スペースに入ると、やはりお客さんは少ない。

むしろ係員の人の姿の方が多いくらいだった。
でも、おかげでゆっくりと見ることができたし、入口のお姉さんに確認したところ、写真撮影が自由と知ったので、心置きなく楽しむことができた。
まずは、1962年12月、京橋‐芝浦間、わずか4.5kmからはじまった首都高速の歴史をパネルと、ミニカーで振り返るコーナーから。



これまで発行されてきた、記念通行券の展示があったが、今後はどうなるんだろう?
というのは、今年から、開業以来ずっと続いてきた均一料金をやめ、距離制運賃に変わったし、いずれは、こうした紙の通行券が全廃されてしまう日が来るんじゃないか?と、気になった。

首都高は、さまざまな困難を克服して路線を拡張してきた。
いまでは総延長300kmを越えている。
トンネルを掘った際、シールドマシンの先端に取り付けられていた刃を展示してあった。
レインボーブリッジのケーブルの輪切りが展示されていたので、ダミーと比較してみた。
最初は、「太いなぁ」…と思ったものの、あらためて見ると、この太さでよくぞ巨大な吊り橋を維持できているなぁ…と思えてきた。


笹子トンネルの事故を意識せずにはいられないが、首都高も建設から50年が立ち、その維持・補修には相当力を入れているという。


首都高の看板を目の当たりにすると、けっこう大きいことに驚かされる。
パトロール用のバイクもあわせて展示されていた。
首都高速の一定間隔に設置されている非常電話。
ふつうはまず触れる機会はないだろうが、ここでは、触り放題!
…っていっても、そんなに触るものでもないけど。
少しずつ新しい電話に置き換えが進んでいるという。
旧型は扉を開けるとそのままマイクになっている。機械のメンテナンスはしやすいだろうけど、話しにくい。新型は、ごくふつうの電話らしい形状で、電話で話したい内容や目的別にボタンが付いている。


この非常電話の写真を撮ろうとしていたら、係の方が「(非常電話が見やすいように)持ちましょうか?」と声を掛けてくれた。
その様子を見ていた、別の見学者も「私も分もお願いします」ということで、写真を撮っていた。

首都高速をイメージしたトミカとプラレールで、大きなジオラマが作られていた。
当然ながら、かなりデフォルメしてあるものの、都心の主要な首都高速は作ってあって、“それらしい”感じに仕上がっていた。

ITSシミュレータや、使用済みの看板や横断幕を再利用して作られた、バッグやベンチなど、「ちょっと欲しいかも…」と思わせるような商品の展示もあった。

開業時の古い写真やビデオなど、もうちょっと見たいと思うようなものもあったが、19時の閉場時間が近づいてきたこともあって、会場をあとにした。
外に出てみると、ライトアップされた東京タワーや入口のイルミネーションを撮影しようとする人たちでいっぱいだった。
ふと、いままで煌々と明るかった東京タワーのライトアップが突然消えた。
そして、音楽に合わせてフラッシュの光で、東京タワーを彩っていた。


この時期だけの、ふだん見られない東京タワーも見ることができて、今日も楽しい“放課後”を過ごすことができた。

