3641 黒部に行く
以前予告していたとおり、ふたたび黒部に向かうことになった。
しかし、諸般の都合で、おじゃこが行けなくなってしまったため、今回はひとりだ。
11月1日木曜日朝。
まずは、大宮から上越新幹線に乗る。僕ひとりなら、大した時間でもないし、別に座れなくてもいいと思ったので、買ったのは乗車券と自由席特急券。
さいわい空いていたが、新幹線Maxは、自由席が3席×2で、リクライニングがないという“通勤電車仕様”なので、ぎゅうぎゅう詰めに座られるとキツイが、空いていれば、意外と快適に過ごせる。


東京はいい天気だったが群馬に入るとどんよりした曇り空になり、新潟に入るとふたたび電気はよくなってきた。
越後湯沢駅前にあるスキー場で人の姿が見えたが、きっと、スキー場の準備をしているのだろう。

長岡からは、特急北越に乗り換えだ。
やってきたのは、国鉄時代から活躍し当時の塗装のままの車両(485系)だった。
無骨な感じは、例の飛行機を思い起こさせる。

北陸本線は、日本海沿岸を走っているが、かなり海に近いところを走っている。
あまりに海に近いと、塩害もあるだろうし、津波の心配もある気がする。
そして、もう一つ特徴的なのは、電気の直流から、交流に切り替わる区間があるということだ。
新しい車両だと、照明はそのままなのでわかりにくいが、国鉄型の古いタイプの車両なら、こうして非常灯を残して、消えてしまうのでよくわかる。車内放送でも、理由を説明していた。夜だとちょっとビックリするだろう。


北陸新幹線の準備も着々と進んでいるようで、架線柱も立ち、いよいよといった感じ。実際はもうちょっと先だけど。
でも、いずれはあちらに乗って、いま走っている線路を眺めることになるののだろう。

もともと切符で買ったように、魚津で富山地方鉄道に乗り換えるつもりだったが、JR黒部駅でも1km程度歩けば、電鉄黒部駅まで行けるのを思いだして、途中下車してしまった。
これで190円の得。

当時のことはほとんど忘れてしまったけど、ここまで人の姿がないということはなかったと思う。

ようやく賑やかなところがあった!と思ったら、病院だった。ずっと人とすれ違わなかったが、初めて男子高校生とすれ違う。

のんびり歩いて、10~15分程度で、電鉄黒部駅に到着。

駅舎も改札口も広くて立派だった。かつては賑わっていたのだろう。
構内にあった広告を見て、本当に時間が止まっているのではないかという気がしてきた。

列車到着まで、しばし待つ。