3642 富山地鉄の神対応

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周囲がちょっと寂しい電鉄黒部駅で、宇奈月温泉行きの改札が始まった。

待合室で待っていたお客さんが改札口に集まる。意外と…というと失礼かもしれないが、お客さんの数は多い気がした。

お客さんが全員乗り込んだあと、気になったのが、ホームの中程にある屋根。

お客さんの雨避けにしては、変な場所にあるし、何のために作られたのか、謎だった。

ふと見掛けた標語に、もしかして自分のこと?なんて思ってしまった。

いつものように先頭車で風景を楽しんでいた。

最近…といっても半年くらい前だが、、富山地鉄でもICカード型の乗車券や定期券を採用するようになったため、いまでも、その取扱方や電車への乗車方法がわからない人も多いようだ。

お年寄りが、乗車記録のないICカートをかざし、下車できなくなっていた。

そこでワンマン運転の運転士が、これこれしかじかと説明をしていた。それで、そのまま、お年寄りを下ろすのかと思いきや、

「乗車の仕方を説明しますのでこちらに来ていただけますか?」

なんと駅に列車を止めたまま、丁寧に説明をし始めたのだ。

さすがにここまでやれば、次からは間違えずに済むだろう。

その次の駅では、10000円札を両替機に通せなくなって困っていた男性。

機械が対応していないので、また運転士が両替。

そのままお金を男性に渡すのかと思ったら、整理券を見て、1000円札を両替機にいれ、さらに小銭にして、必要な運賃を精算機に投入して、おつりを男性に渡したのだ。

意外とやれそうでやれないことのような気がする。

結局、ほとんどすべての駅で、下車するお客さんと乗車するお客さんがいた。

運転士は下車するお客さんを確認する意味もあるのだろうが、ひとりひとりに挨拶し、顔見知りのお婆さんには、体調を気遣うような話をしていた。

そんなことをしていれば、実際、3分ほど遅れてしまったものの、あまり急ぐ理由もないので、誰も困らない…とすれば、こんな対応は、“アリ”なのだろう。

先日に続き、まさに、ここでも神対応を目の当たりにして、ちょっと感動した。

無事、宇奈月温泉に到着。ホームからは、黒部峡谷鉄道の車両(トロッコ)が多数見えた。駅は、ちょっと歩いた先にある。

つづく

Posted by ろん