3587 立山黒部アルペンルート(見かけた花たち)
立山黒部アルペンルートでは、たくさんの植物を見掛けたが、やはり一番気になったというか、気に入ったのは、チングルマだ。
ダミーより、ちょっと背が高い程度しかないのに、これが樹木で、しかも樹齢は10年とかそれ以上もあるというのだから驚きだ。
今回は綺麗な花を咲かせたあとの姿しか見ることができなかったのだけど、花とその後のいま姿のギャップもまたおもしろい。
8月中旬から下旬ともなると、花の時期は、早くも終わりに近づいてくる。
名前を知ると、俄然興味が違ってくるもので、「あぁきれい!」だけでなく、その花(植物)が自制している場所、色や形、特徴なども気になってくる。
名前が分からないと、結局は写真に埋もれてしまうのだ。
埋もれる前に、いくつか気になった花を挙げておこう。
この付近は、雷鳥が有名で、実際に時折姿を見せるそうだが、今回は残念ながら見ることはできなかった。
そのかわり…といってはなんだけど、弥陀ヶ原である蝶を見掛けたので、その蝶が止まった瞬間を狙っていた。
もちろん写真を撮るためだ。
ちょうどいい位置に止まってくれたので、おそるおそる近づいてみる。
急いで写真を撮ろうとしてるせいか、うまくピントが合わない。
焦っていたら、なんと、全然逃げないどころか、「どうぞ」と言わんばかりに、羽を広げるサービスまで。
あとで調べたら、ベニヒカゲという氷河期から残存する日本固有の蝶だそうだ。
ホテル立山でも、弥陀ヶ原ホテルでも、ホテル周辺の散策会に参加したが、そのいずれのときも、注目が集まった花があった。
とても有名なのに、ふだんは、じっくり見たことがない…
トリカブトだった。
国立公園内の自生している植物だから、当然、切ってしまったり持ち出すことができないのだろうけど、猛毒があるというと、見るだけでもちょっと身構えてしまう。
今回もいろいろな花に出会ったし、ガイドから説明を受けたにもかかわらず、花の名前をほとんど覚えられずに帰ってきてしまった。
今度こうした花を見ることが予想されるときには、ちょっと予習していくか、ちゃんとメモしておこうと思う。