3481 目黒競馬場跡を歩く
先日図書館から借りてきた本に、目黒にかつて競馬場があって、その痕跡が残っているということが書かれていたので、行ってみることにした。
恵比寿から歩いてきて、ちょうどお昼だったということもあり、目黒競馬場場跡の記念碑前にあった「Le Cafe Mamie(ル・カフェ・マミィ)」というお店で、腹ごしらえ。
偶然入ったお店だったが、ちょっとおしゃれで、いい雰囲気。

そして、窓際からは、これから向かおうとする目黒競馬場場跡の記念碑が見えて、よりいい感じ。
せっかくなので、いただいた「ローズマリーポテトのキッシュプレート」の写真を撮った。
しかし、まさかの、どうしようもない手ぶれ。不覚だったのは、それに気付いたのは、食べ終わった後であったということだ。
仕方がないので、入口にあったメニューを撮っておくことにする。
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記念碑は、とても小さいのもだけれど、とてもリアルで存在感のある馬が印象的。
馬の表情はとても凛々しい。
お店の前が、ちょうど元競馬場という交差点。
目黒通りから狭い路地に入る。
道なりに進み十字路を1つ越えると、ちょっと意味深な五差路に出くわす。
いよいよ、ここから、はっきりと分かる、目黒競馬場の外周路跡に入る。写真見右斜め前に進むと…
この微妙なカーブ…まさに、これが、競馬場で馬たちが走ったのと同じカーブなのだ。
正確に言えば、外周路だから、この内側を走ったことになるが、80年前に、ここを馬が駆け抜けていったと思うと…って、思えない。
知らなければ、絶対に競馬場の跡だとはわからないけど、分かってしまうと、もともとの競馬場と、完全な住宅街とのギャップで、楽しくなってくる。
この外周路以外の遺構はまったくといっていいほど存在しない目黒競馬場場だが、外周路沿いに立っているこの桜は、外周路と並んで、見どころのひとつだろう。
競馬場があった時代から残っているらしく、とても貴重な生き証人だろう…って、桜はしゃべってはくれないけど、当時から同じ場所に存在していたと思うと、なんだか感慨深い。
振り返って、外周路と桜の木を1枚の写真に収めてみる。
そして、ここからちょっと行った先で、外周路はあっけなく途切れてしまう。
あとは、目黒通りに戻るだけだ。
目黒通りに出ると、かつて競馬場があったということを意識した街路灯に気付く。
大きな収穫?があったわけではないけど、楽しい散歩だった。
歩いたルートを地図に示すと、青い目印がスタートとゴールになった、元競馬場交差点近くにある「Le Cafe Mamie(ル・カフェ・マミィ)」、赤い目印はさくらの里街かど公園の桜。線は歩いたコースで、そのうち赤い線は、競馬場の外周路だったところだ。
国土地理院のサイト(国土変遷アーカイブ)にあった1936年6月に撮影された航空写真には、しっかりと競馬場の跡が残っていることがわかる。