3094 戸田市を歩いたけど…

街歩き

ふだんの駅からハイキングは、基本的に都区内だけの参加だが、今日は珍しく埼玉県戸田市内を歩く。

埼京線戸田公園駅に着いて参加のエントリーをしようとしたら、その前に説明を聞けという指示が…。こんなことは初めてだ。コース上に案内を示す表示が少ないので、注意するように…とか、道路の横断には横断歩道を通るように…といった、基本的な内容の話だった。

そして参加のエントリーをするコーナーは全員JR東日本の社員というのも初めて。

今日もらった案内図には、ルートと見学ポイントは書かれているものの、その由来や説明などは一切なかったのは不親切。

また強制的に戸田市の行政センターを通らせようとするのも、ちょっと違和感を覚えた。

できるだけ多くの人に、戸田市を紹介したいというのはわかるけど、見る見ないは参加者の意志に任せるようにすべきだと思った。

戸田公園駅の由来となった、戸田公園には初めてやってきた。

戸田漕艇場の脇を歩く。

いちばん端が見えないくらい長い。対岸に“2000”の文字が見えたので、2km以上の長さがあるのだろう。

ボートを漕ぐ人たちも気持ちよさそうだ。

かつて東京オリンピックのボート競技会場として使われていたことは知っていたが、聖火台もあるとはしらなかった。

国立競技場にある聖火台は、戸田の隣にある川口市で作られた鋳物製だが、ここの聖火台も同じく川口で作られた、同じデザインのもので、大きさだけが2/3になっているという。

ボートの倉庫がしばらく続くと、そのあとは、漕艇場に沿った歩道がずっと先まで続いていた。


白くて大きな橋に近づくと、そこから先は、競艇場になっていた。もちろん、競艇場に来るのも初めて。

まだ試合前だったみたいだが、練習するボートが音を立てて水面を疾走していた。

なかには、転覆する船もあった。選手が先に救助されたあと、転覆したボートが曳航されていった。

当然なんだけど、まさに真剣勝負が繰り広げられているという雰囲気。

戸田競艇場をあとにして、先を急ぐ。

入口に、戸田競艇のキャラクターみたいな絵が描かれていた。あんまりかわいくない。

その後ろには、TBSラジオの放送用アンテナが立っていた。

先日出掛けた箱根では、紅葉はまだまだだったのに、戸田では、一部の木だけがやたらと、良い感じで葉が色付いていて、秋らしさを醸し出していた。

でも、今日は日差しがあたたかくて、歩くにはちょっと暑いくらいだった。

競艇場を過ぎると、住宅や倉庫が続く。

道に面した倉庫に書かれていた注意書きがちょっと気になった。

「出入り口につき駐車禁止」というのは、理解できるが、この扉はどう考えても、出入り口ではないと思う。

今回は珍しくスタンプラリーになっていて、ルートコース上にチェックポイントが設けられ、そこでスタンプを押すことになっている。すべてのスタンプを押すと、ゴールで抽選ができるというので、せっかくだから…と、すべて押してもらうことにした。

しばらく歩くと、広々とした荒川の河川敷に出た。“工場萌え”にはたまらない風景もあった。

ルートコースは、彩湖自然学習センターというところへ。

このあたりの自然や治水などを紹介する施設。最上階や屋上からは、広々とした荒川の様子が見学できるが、僕が気になったのは、かすかに見えた東京スカイツリーと美女木ジャンクションだった。

少し休憩してから、ふたたび出発。彩湖・道満グリーンパークというところに向かう。河川敷から見る空は、本当に広い。

そこでも、スタンプを押してもらう。途中、北戸田イオンショッピングセンターで昼食を取る。ゴールの受付時間が、13時から15時までとなっていて、イオンを出たのは、14時20分過ぎだったから、急いで歩いた。

まだあと1ヶ所のスタンプが必要だったからだ。

最後の1ヶ所は、戸田市立図書館だった。まさか図書館の中にまで、参加者を入れることはないだろうと思ったら、なんと3階まで行かせようとする。うーん。エレベータも混雑していたので、階段を一気に上がる。

時刻14時50分。参加者は、続々と階段を上がり、スタンプを押していった。

ほぼ15時に、ゴールの戸田駅に到着。

相変わらず、JR東日本社員が受付をしている。

実は本当の最後スタンプは、ここ戸田駅で押すことで完成するようになっている。

ようやく完成! 約14kmの道のりを歩き通した。

スタンプを押すと、「あれ?」という間に何かを手渡された。

駅員を捕まえて聞いてみる。

「抽選はどうなったんですか?」

「もう終わっちゃったんですよ。だから、粗品を全員にお渡ししてます」

朝9時半から、約14km歩き通し、こまめにスタンプを集めて、15時という時間に間に合うよう最後は小走りにもなった結果が、この謎キャラのストラップとは…。

ちょっと悲しくなった。あとから調べようと思っていたのだが、このキャラクターは、いったい何なのか?いまだに謎である。

Posted by ろん