3477 浮間さくら草祭り
先日、「浮間さくら草祭り」というのをやっていると新聞で知った。
まだ時期が早かったので、そろそろ見頃かなと思い、出掛けるついでに行ってみることにした。
最寄駅は、JR埼京線の浮間舟渡。
駅を出て、道路を挟んだ反対側に、浮間公園があって、たくさんの人たちの姿があった。
敷物を敷いて、お花見のように座っている人たちが多かったが、今日はどんよりとした天気で、つめたい風も少しあったから、ちょっと寒々しそうだった。
お世辞にも“うまい”とは言えない「浮間公園」の文字が気になりつつ、目的のさくら草まつりの会場に向かう。
公園の奥の方だったので、池に沿って歩いて行く。
ソメイヨシノは先週までに完全に散り、いまは濃いピンク色の八重桜が見頃で綺麗だった。
公園入口から数分ほど歩いたところに、浮間ヶ原桜草圃場という場所があって、この祭りは、ここを一般公開するイベントだだった。
入口で係のおじさんにパンフレットと、さくら草の写真絵はがきをもらい中に入る。
もちろん、入場は無料だ。
かつてこのあたりから高島平(志村)、埼玉の川口、戸田などにかけて、かなりの桜草が自生していたそうだ。しかし多くの土地が宅地や工業用地に変わってしまったり、荒川が氾濫することによって自生できていた桜草が、荒川の改修築堤によって生育できなくなり、絶滅に瀕していたそうだ。
一部の愛好家によって大事に育てられきた桜草を増やそうということで、保存会ができ、ここに圃場が開設されたという。
桜草を育てるのはけっこう大変らしく、保存会ができて順調に増えたわけではなく、逆に数を減らすこともあったそうだ。
そうした苦労の存在を知っておけば、過剰な期待とのギャップに残念がらずに済むだろう。
勝手に想像していた規模と比べると、こぢんまり…
どうも、芝桜のイメージと重なってしまって、あの、色とりどりの大規模な風景を想像してしまっていたのかもしれない。
でも、桜草をじっくり見てみると可憐で、花の色や形に個性があって、おもしろいのだ。
いろいろな種類がある。
自分も育ててみたくなったが、桜草は寒さには強いものの、厚さと乾燥には極めて弱いらしく、サボテンばかりよく育つうちのベランダでは、ダメそうだと断念。
まだ、つぼみの桜草も多かったから、来週の方が、もっと見応えがあるような気がした。
今年は4月29日(日)まで開催。 公開時間は、午前9時から午後4時30分まで(最終日は3時まで)。