3444 拳銃発砲で犯人を死亡させた警官に無罪判決

社会・政治・事件

今朝、こんなニュースを見たが、これだけではよくわからなかった。

「裁判、めちゃくちゃ」=死亡男性の母、遺影持ち法廷に-奈良警官発砲 「この裁判はめちゃくちゃだ。こっちの言い分を全く聞いていない。腹が立って、悔しくてしょうがない」。警察官の発砲で死亡した高壮日さん=当時(28)=の母金順得さん(74)は奈良市内で記者会見し、無罪判決への怒りと不満をぶちまけた。 この日も法廷には息子の遺影を持参。主文言い渡しの瞬間は表情がこわばり、隣席の親族に内容を確認。疲れた表情で、ほとんどうつむいたまま裁判長の判決理由の朗読を聞いていた。 金さんは「もし警官の家族が乗っていても撃つのか」と拳銃使用に疑問を投げ掛け、控訴審に思いを及ばせ「これからです。絶対勝ちます」と遺影に誓っていた。(2012/02/28-19:11)

~管理者ろんより~ 本当は新聞のリンクを貼っておくだけにしたかったのですが、Web魚拓が取れず、いつリンク先が削除されかわからないので、そのまま引用させてもらいました

2003年9月。車上荒らしで指名手配中の犯人の乗った車を警官が発見し追跡。逃走車は、追い込んだパトカーに何度も車をぶつけたり、一般車両にも接触したりしたそうだ。

逃走車のガラスには遮光フィルムが貼られ、内部の様子が分からない中で、警官は拳銃を発砲。犯人の一人が死亡するという事件だった。

この発砲の是非が問われた裁判の判決を受けて、死亡した犯人の母親のコメントがこれだった。

常識的に考えて、この判決は妥当だと思うが、息子を失った母親にしてみたら、理不尽なのだろう。

それにしても…と思う。

「もし警官の家族が乗っていても撃つのか」と問いかける前に、車上荒らしで指名手配された自分の息子のことをどう考えるのか?と聞いてみたい。

ましてや制止を振り切り、車を体当たりさせて逃走しようとする行為を、警官が見逃すという選択肢は、どう考えてもおかしい。

さらに警官だって、今回のような問題が起きることを想定し、拳銃の発砲をできるだけ控えたいと考えているはずで、何も好きこのんで拳銃を使いたいとは思わないはず。

警官のどこに落ち度があるのだろうか?

合理性や理屈だけで話が通じないことは、日常生活でも、ときどきあるが、ここまでまったく理解できない訴えというのも珍しい気がした。

Posted by ろん