7100 “パクリ体質”?
鉄道会社の増収策のひとつとして、さまざまなイベントが催されているが、正直それほど興味が持てない。
こうしたイベントでは「◯◯開業◯周年」のようなものが多い。
なにかしらの記念を5年単位くらいでやるものだから、しょっちゅうイベントが行われている気がする。
先日、東武東上線を走るTJライナーが運行開始から15周年ということで、記念ヘッドマークを掲出した臨時列車を運行するというニュースがあった。
それほど特別なものでもないので、記憶の片隅にあったくらいだったが、今日、このニュースであらためて思い出した。
東武の記念ヘッドマーク、指摘受け使用中止 JR東とそっくり?
東武鉄道は9日、東上線「TJライナー」の運行開始15周年を記念したヘッドマークについて、使用をとりやめると発表した。他社で使われたヘッドマークとデザインが似ているとの指摘を受けたという。
予定していた記念ヘッドマークと、類似しているとされたJR東日本のヘッドマークと並べてみると…。
一方は15周年、もう一方は150周年…と”10倍”も違うが、“15”の部分のデザインは完全に一致しているし、マークを囲うような文字やラインのデザインも酷似している。
TJライナーのほうは、使用されている50090型車両の正面をイメージしていて、“パクリ”じゃなければ、よくできていたと思う。
一方、JR東日本のほうは、ゼロの部分を山手線と、それを横切る中央・総武線に見立てて、こちらも、なかなか上手い。
東武鉄道は、なぜ、このようなことが起きたのかについて、明らかにすべきだろう。
ちょっと前にも、撮影者に無断で写真をポスターに使ったことが裁判となって、賠償を命じる判決が出たばかりだ。
こうしたことが続くと、この会社が“パクリ体質”と思われかねない。
この事態を、決して甘く考えてはいけないと思う。