3388 妖怪人間ベム
今クールのドラマは、「南極大陸」と「妖怪人間ベム」だけを視聴している。
思ったよりも、面白味に欠けた南極大陸と異なり、妖怪人間ベムは、おもしろい。もともと、正直あまり期待していなかっただけに、そのギャップで、余計おもしろく感じられているのかもしれない。
早く人間になりたいと願う、妖怪人間のベム、ベラ、ベロは、いつの日か人間になることを夢みて、旅を続けていた。
困っている人間を見ると助けずにいられない性格と、その行動力は、人間よりも人間らしいと言え、ドラマを見ている多くの人間たちに、さまざまな問いや教訓を投げかけてくる。
ドラマ中、なかなかいい台詞を言う。
先日の回で、何度も自殺を図ろうとした男が、ベム、ベラ、ベロたちに宛てた手紙にはこんなことが書かれていた。
何も成し遂げられなくても、生きているだけで、少なからず誰かとつながっているんだ。
だから、人は、生きているということだけで、十分なのかもしれないね。
朝、目を覚ませば生きている…それだけど、きっと、今日を生きる理由になるんじゃないかな。
生きている意味を考えた話だった。
生きる理由をどうしても思いつかないとき、生きているということ自体が、生きる理由である…だなんて詭弁かもしれないけど、そう考えると、ちょっと気持ちが楽になってくる。
それにしても、ベラを演じる女優の杏は、この役は、かなりのはまり役だと思う。