3217 岡本太郎展
以前から、岡本太郎という芸術家は気になる存在で、南青山にある岡本太郎記念館を見に行ったり、「太陽の塔」も好きだったものだから、出張ついで?に見に行ったり、してくるくらい関心がある。
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今年は、岡本太郎生誕100年の記念ということで、いろいろな行事が催されるということや、東京国立近代美術館で「岡本太郎展」(美術館紹介記事のキャッシュ)も開催されるなんてことも知っていたが、なんだか行けずじまいだった。
だから、なにも連休のさなかに行かなくても…と思ったが、おじゃこが東京国立近代美術館での別の企画展を見るということで、僕も行くことにした。
開館時間の午前10時に美術館に到着。
なんだこれは!
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入場券購入のためだめで、すでに長い行列ができていたのだ。
さらに入館する行列…ではなく、ガチャガチャを買うための行列の方がもっと長かった。
こうなってくると、もう入場帰省でもしているのかな?と思っていたが、意外とあっけなく入場できた。
もちろん、かなり混雑しているが…
入口からして、かなりりインパクある展示に圧倒される。
気になった絵について…(写真で紹介できないのは残念)
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「重工業」という作品を発表したとき、世間はその絵を、形どおりの社会風刺だと捉えてしまった。それに懲りた岡本太郎は、その後発表した「森の掟」という作品に、あえて、さまざまな要素を盛り込むことで、作品に一元的な解釈をされることを拒んだとされる。
なるほど、彼は、自身の作品に対して、ステレオタイプな評価をされることを嫌っているのだ。
こうした考えは、「燃える人」という原子爆弾をテーマにした作品でも垣間見える。見る人に激しいインパクトを与える作品であることはわかるが、パッと見ただけでは、何が何だかわからない。解説には、加害者対被害者といった安易な図式化やメロドラマ化は避けられていると書かれていたように、原爆という重いテーマであっても、単純な解釈を避けているようにも思える。
初期のころの作品や取材など、彼の創作活動全体をから通して俯瞰して見られたことで、それぞれの作品に、わかりやすいくらいに変化や影響が出てることがわかって楽しかった。
とても混雑しているため、作品に近づかないと作品全体を見ることができない。作品全体を見ないと彼からのメッセージが伝わりにくい感じがする。
もっとも、展示されているほとんどが、岡本太郎記念館と川崎にある岡本太郎美術館、そしてここ国立近代美術館の所蔵品ばかりなので、じっくり見たいのであれば、ブームが去ってからそれぞれに見に行った方がいいかもしれない。
あぁ、どうせ来るならもっと早く来ればよかった。
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会場の外には、相変わらずガチャガチャを買うための行列の方が…。
入場券を購入するための行列も長くなっているみたい。
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入手したカプセルを芝生の上に並べて、交換して全部揃えようとしてる人たちの姿も。
もはや芸術なんてどこかに吹っ飛んでしまった感じ。
そういえば、会場の出口付近で、岡本太郎からのお言葉をおみくじみたいな感じで、1枚もらった。ポケットに入れたままにしていたのを忘れていた。
いただいたお言葉は…
もっともっと悪条件のなかで闘ってみることだね。
…深い。
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会場内で流れさていたビデオとほぼ同じ内容の映像が、YouTubeにアップされていたので紹介。岡本太郎とタモリとのやり取りが楽しい。