3049 怒るということ
怒るとは、かなりエネルギーのいることであることは、誰もが認めるだろう。
怒るということは、エネルギーを消費してまで起こす行動であり、無意味に怒るということは理屈の上では考えにくい。
怒るという行動に出るのは、自分の“譲れない部分”を他人に侵されたときだと思う。
自分の“譲れない部分”というのは、人によって大きく違う。同じ部分でも深さが違う人もいる。そういった違いから、簡単に怒る人もいれば、ほとんど怒らない人もいる…ということになる。
あまり怒らない人から見たら、すぐに怒る人はエネルギーの無駄遣いをしているようにしか見えないが、人によって“譲れない部分”に違いがあるので、仕方がないことなのだ。
その違いが事前に分かっていれば、怒ったり怒られたりしないで済むはずだ。でも残念ながら、他人の“譲れない部分”は、なかなか理解しにくいので、頭で理解していても、結局行動が伴わないために、つい相手の許せない部分や譲れない部分に踏み込んでしまう。
相手を理解し合うことの難しさはここにある。