3016 ストックホルムから東京へ(24日)

旅行・見学・イベント

いよいよ帰国の日。

今日は移動だけの一日になる。早めにホテルを出発し、ストックホルム中央駅へ。アーランダ空港に向かう、アーランダエクスプレスは、毎時5分、20分、35分、50分発というとてもわかりやすいダイヤ。

8時5分発の列車に乗る。

自由席で座席の指定はない。

空港特急らしく荷物置き場などが充実し、車内はゆとりある作りになっている。

発車してすぐに車掌が検札に回る。切符に印を付けて検札おしまい。

乗車時間わずか20分なので、空港到着までは、ほんとあっという間。エレベータには、ストックホルムと空港間を20分で結ぶといいう、アーランダエクスプレスの宣伝が大きく出ていた。

最初の難関?は、免税手続き。

EU域内は、“国内”と同じ扱いとされ、EUの最後に出発する国で免税手続きを行うという決まりがあるそうだ。

この免税手続きは、実際に対象の商品を担当者に確認してもらうというもの。

決まりの上では、デンマーク(コペンハーゲン)がEU最後の国になるが、今回のように、乗り換えだけの利用だし、そもそも免税商品の入っているスーツケースは、出発地であるスウェーデン(ストックホルム)で預けてしまうので、困ってしまう。

人によっては、機内持込をすべきと主張する人もいるが、そうなるとなんのために大きなスーツケースを持ってきたのだかわからなくなる。

とりあえず、ここスウェーデンで手続きができるか、スーツケースを預ける前に窓口に行ってみた。すると、商品のチェックをすることもなく、書類とパスポートの確認だけでおしまい。書類に印鑑を押してくれた。押印のある書類さえあれば、あとは日本で現金で受け取ることもできる。なんてことはなかった。

安心した野も束の間、新たな難関が現れた。

それは搭乗券の発券手続きだった。

これまでどおり有人のカウンターで、eチケット(搭乗券引換証)を渡して荷物を預けたり、搭乗券を受け取ったりしていたのに、その、有人カウンターがない。

荷物を預けるところに並ぼうとしたら、航空会社の社員の人が、セルフサービスの機械を使えという。

行ってみると、表記される言語の選択はあるものの、全部英語だし、そもそも使い方がわからないし、尋ねようにも係員も誰もいないというひどい状態。

他の外国人も変わらない感じで、みんな困っていた。エラー表示連発…。

なんとか、手元にあるeチケットから一意に特定できるコードを探し出して入力すると、なんとか、搭乗券が出てきた。さらに、飛行機に預けるスーツケースに付けるタグの枚数も自分で入れるようになっていた。搭乗券と一緒にシール状のタグも出てきた。

ようやく機械との対話も終わり、先ほど並ぼうとして制止された社員の人の前を通る。

「Excellent!」

こういう人はどこまでも陽気だ。この列は、単に預ける荷物の重さをチェックしてもらい、登録した荷物だけを飛行機に運んでもらうだけのためにあるのだ。

もう次回からは迷うことはないと思うが、これだけの作業で、どっと疲れが出た。

ほんのちょっと時間が余ったので、アーランダ空港内を少し歩く。出発までの時間、ちょっとお店を見学。

空いたスペースにあった…これはいったい何だろう?

おそらく、空港内にあるお店の夏のキャンペーン告知だと思うのだけど…。顔を出して写真が撮れるようになっていた。crazy photoと言うくらいだから、写真を撮って♪ってことなのだろうが、どうもぶっ飛んでる感じ。

特に買おうと思うものはなかったので、あくまで冷やかし。カートが整然と並んでいる…ってことは、お客さんは少ないのかな?


ハイジにナイフが…!

多数のカートが整然と並ぶ

普通にバナナが売られている。書店のコンピュータ関連の雑誌コーナー。日本同様、iPhone4の話題で持ちきりだった。欲しいなぁ…iPhone4。

10時20分、ストックホルムを後にする。

飛び立ってしまうと、すぐに飲み物、そして軽食が出てきた。

所要時間はわずか1時間10分。東京-大阪並なので、機内サービスもかなり慌ただしい。


飛行機の中で気になったこと2つ。

その1

客室乗務員の座る席に、なぜか、ジャージ姿で座る男性がいたということ。

この人はいったい誰なんだろう? なぜジャージなんだろう?

その2

前に座る人が隣同士で、ちょっぴりふくよかな方であったため、相当きつそうだったということ。

片方ならまだしも、2人とも…といいう偶然。

定刻より若干遅れ気味ではあったが、11時40分には、コペンハーゲン空港に到着。

成田空港行きが15時45分発なので、実に4時間待ちということになる。もしまだまだ元気で体調がよければ、コペンハーゲン市内に行ってみようと思っていたのだが、さすがに旅行でくたびれてしまったので、大人しく待つことに。

行きでも、やはり同じコペンハーゲン空港で3時間以上待っていたこともあって、歩き回るべきところもあまりなく、ノートパソコンで、旅行の写真のまとめなどをして過ごす。

インターネットを使う環境(WiFi)はあるが有料なので、使わない。

今回座っていたところは、カーシェアリング?の宣伝で、いわゆるスーパーカーが置いてあった真後ろだった。そこで気付いたのは、たまたまなのか、やたらと車に対する関心が高いということだった。何人もの人たちが車の写真を撮ったり、一緒に写真におさまったりしていたのだ。

宣伝で置かれているような車に対して、日本でも同じようなことって起きるのかな?もちろん置いてある車の種類にもよるのだろうけど、ここまでたくさんの人たちの被写体になりうるというのは、なさそうな気がした。

空港内を移動するときに使うカート。

その性質上どうしても偏って溜まってしまうものだから、定期的に移動してあげなければならない。

コペンハーゲン空港ではこの移動が、結構強引に行われている。何メートルにも束ねられたカートを専用の移動機で押していくのだが、たくさんの人たちで混雑していようとしていまいとお構いなしで、自転車のベルのようなモノをならして、人々を蹴散らしどんどんと進んでいく。同じように業務用の移動機が他にもあって、身障者を運ぶときも同じようにベルを鳴らして蹴散らす。いくつものベルの音を聞くと、それはまるで自転車が行き交ってるような気がしてくる。

待てば意外と早いもので、自分たちの乗る飛行機がやってきた。

いま、まさに荷物を積み込むところ。

かなり早い段階から準備が始まっていたので、乗客が乗り込み終わったのも20分くらいも前だった。定刻通り15時45分に出発。

Posted by ろん