2928 首相
首相の言葉というのは、これほど軽くいい加減なものなのだろうか?
ついに、米軍普天間飛行場の県外移設は公約ではない(キャッシュ)と言い始めたらしい。
「(民主)党の考え方ではなく、私自身の代表としての発言だ」
本当に、首相の言うように、党の考え方と代表としての考え方が異なることがあるのだとしたら、“公約”と呼ばれている事項に対して、いちいち党の意見か、代表の意見かを確認しなければならないということなのだろうか? そんなバカなことがあるか?
いや、代表の意見だとしても、そう簡単に反故にしてもいいのだろうか?
首相ともなれば、いろんなしがらみはあるだろう。一筋縄でいかないことも多いと思う。相当難しい仕事だ。でも、そこをうまく調整し、あるべき方向に導いていくのが、国を代表する首相なのだ。
当然、そんな難しい仕事は、誰もができるものではない。
だから、首相の仕事は、無理強いして就かせる…なんてあり得ない。別に強制的に「やってくれ」と頼んだわけではない。あくまでも本人自ら、「首相をやりたい」と、かって出て、きちんと党内の選挙で選ばれているはずなのだ。
こんな感じで首相が務まるのならば、「自分でもできそう…」とすら思えたが、これほどまで周囲を敵に回しても冷静でいられるわけはないので、やっぱりできない。