ダーウィン・アワード/ウェンディー・ノースカット

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ダーウィン・アワード 死ぬかと思ったインターナショナル ダーウィン・アワード 死ぬかと思ったインターナショナル

アスペクト 2007-11-28
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落ち着いて考えれば、それが危険なことであるというのは、誰もがわかりそうなのに、それをあえて犯して、命を落とした人たちの話を集めた本。“そんなバカな!”と思う話が多数掲載されている。

進化の過程で選ばれた者だけが生き残るというダーウィンの進化論。逆に、バカな遺伝子を残さず、自らの命を絶ったという点で賞賛されるべき?ということで、“ダーウィン・アワード”というらしい。

サブタイトルは、「死ぬかと思った」インターナショナル となっているが、ここに登場する人たちの多くは死んでいる。そもそも死なないと、ダーウィン・アワードの受賞資格がないのだ。

例えばこんな話が…

  • 小遣い稼ぎにスクラップ金属を盗みに入った現場で見つけた銅パイプ。1万1000ボルトの電気が流れていたことに気づかず切断しようとして感電死。
  • 自動販売機のコーラをくすねようとして無理矢理引っ張り出そうとしたら自販機の下敷きになり死亡。
  • 気絶させて魚を捕るため湖に投げ込んだダイナマイト。風にあおられ自分のボートは投げ込んだダイナマイトの真上に…ボートは沈没。投げた男は溺死。
  • 超高層ビル24階。窓ガラスの強度を証明しようとしたエリート弁護士。その最中、肩で窓ガラスを突き破り、転落死。
  • 23階のバルコニーで、車輪付きの椅子を踏み台にして鳥の巣箱の掃除中、転落死。

たしかに世界は広いのだから、想像もつかないようなバカな理由で命を落とす者がいるということはわかる。

けど、実際に死んでいるわけで、この事実にどう向き合うべきなんだろう?と、ちょっと考えてしまった。のだから、果たして、読み流せばいいのやら、笑い飛ばしていいものやら…?