2850 どこに行っても同じ

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池袋のメトロポリタンプラザが、ルミネ池袋になるという。

けっして大きくはないが、個性的な専門店が集まったショッピングビルだった。会員への誕生日特典など、独自のサービスなどもあったが、すべて廃止されるという。ルミネになるのだったら、他のルミネとサービスを共通化しなければならないのは当然だが、利用者にとっては関係のない話である。

都内のターミナル駅周辺には、その街の雰囲気を作る、その街にしかないデパートやお店が集まっているものだ。

かつてあった新宿駅ビル「マイシティ」も、いつの間にやら、JR系のルミネに買収され、ルミネエストとなってしまった。そして、池袋のメトロポリタンプラザが消滅へ。

先日紹介した、新橋のけいきゅうのように、強制的?に撤退させられるのを見ると、やはりその将来がぼんやりと見えてくる気がする。

池袋といえば、三越が撤退しヤマダ電機の進出が注目を集めたが、新宿東口にもヤマダ電機が出店するらしい。今年末に撤退する有楽町西武にも、ヤマダ電機が進出に意欲を見ているという。

店の中に入るテナントにしても、ユニクロをはじめとして見たことのあるような店ばかり。この話を書こうとずっと思っていたところで、池袋東口で独特の存在感のあったキンカ堂が自己破産で閉店してしまった。

巨大資本に飲み込まれ、“街らしさ”が次々と失われていくように見える。こうした傾向は地方都市などで多く見られたものだが、いまでは都心で起きているような。

こうして、東京都内では、どこに行っても同じような店しか見られない、つまんない街が次々とできあがっていくのだ。

Posted by ろん