3968 不発弾処理現場を車窓から見る
昨日、首都圏外郭放水路の見学に行く途中、駅や電車内の放送で、不発弾処理に伴う運休のお知らせが、何度も流れていた。
場所は赤羽‐川口間。
ちょうど赤羽から大宮に向かう途中、宇都宮線でその現場を通るので、どんな状態なのかを注意深く見てみようと思ったが、全然わからなかった。
帰りも、何気なく現場を見たら、一瞬だけ、物々しい感じで、土嚢が積まれ、その中心には円筒形にされた鉄板が確認できた。
自宅に帰ってから、不発弾処理現場を間近に見ることなんて、そう滅多にあるもんじゃから、またちゃんと見てみたいなぁ…と思い、今朝、例によって?出社前に、見に行ってみることにした。
直接現場に行ってみることも考えたが、赤羽駅からは1kmほどの距離があり、もう不発弾が処理されたとはいえ、近寄るのは難しいだろうし、おそらく、車窓からの位置が、もっとも見やすいのではないか?と考えた。一瞬しか見られないけど。
この区間は、京浜東北線、宇都宮・高崎線、湘南新宿ライン各線が併走しているが、昨日の状況からすると、現場が見られるのは、湘南新宿ラインしかない。

ふだんより早めに自宅を出て電車を乗り継ぎ、赤羽駅へ。
湘南新宿ラインに狙いを定め、列車到着を待つ。朝の湘南新宿ラインの下りは、本数が少ない。

何とか乗車できても、前述のように、現場までは1kmほどしかないので、すぐに車内から見られる場所を確保しないと、あっという間に通り過ぎてしまう。
ドア前の窓にちゃんと確保できるかどうか? 窓ガラスがひどく汚れていないか? 写真を撮るときシャッターが切れるまでのタイミングにズレが出ないか?
…など、気になることがいろいろあったが、なんとか、ドア前の位置を確保。 しかしガラスはちょっと汚れ、結露で曇っていた。
赤羽駅から1kmほどで現場なので、走り始めてからすぐだ。
電車はどんどんスピードを上げていく。
ここだ!
写真は曇ったガラス越しに撮ったので、ぼやけているが、だいたいの雰囲気は掴める。
不発弾処理のために積まれたすごい数の土嚢や、それを乗り越えるための階段などが確認できた。
ふだんこの電車を利用している人からしたら、見慣れたなんてことない風景だったのかもしれないが、この光景だけでも、不発弾処理の大変さがわかる。
昨日無事に撤去された不発弾は、長さ約170cm、直径約60cm、重さは約1トンもの爆弾が60年以上も埋まっていたというのも、考えてみればすごいこと。
東京都北区は、戦時中軍需工場が多数あったことから、標的にされていたのだろう。今年6月には上中里でも不発弾処理があったばかりだし、戦争というものは、一度始まると、なかなか終わりの見えないものなのだと実感。