2621 パンデミック

社会・政治・事件

これまで“鳥”インフルエンザの流行が懸念されていたが、先日から“豚”インフルエンザの感染が広がっているとニュースキャッシュで伝えられている。メキシコとアメリカの患者から採取されたウィルスの遺伝子構造が一致したという。

もしかして、パンデミック(新型インフルエンザウイルスがヒトの世界で広範かつ急速に、ヒトからヒトへと感染して広がり、世界的に大流行している状態)が始まってしまったのではないかと心配になった。

ニュースでも伝えられているが、厚生労働省の関連機関である国立感染症研究所、国土交通省の関連機関である国立交通政策研究所で、以前、こんなシミュレーションがなされている。

あるサラリーマンが、出張先?の外国で新型インフルエンザに感染したまま自宅に帰宅。特に対処をしないまま翌日に出社し、発症してようやく診断を受けたというシミュレーションだ。

第1日 初発例が外国で感染
第3日 帰国、帰宅後八王子で感染性を持つ
第4日 出社(丸の内)、発症
第5日 国際医療センターに受診、東京都健康安全センターで検査診断
第6日 公表
第7日 対策実施

シミュレーション

感染の広がり
どうしても広がってしまうようだ

妙にリアルだし、なにより「えっ」と思うのは、パンデミックが、たったひとりの新型インフルエンザに感染したサラリーマンがきっかけになっているということだった。そして対策が行われなかった場合、感染者が爆発的に増加しているシミュレーションを見ると、ぞっとする。

すでに、アメリカやメキシコからの来る飛行機の乗客には、発熱の症状があるがどうかのチェックが始まっているというが、シミュレーションの例を見るまでもなく、チェックなんて簡単にくぐり抜けてしまいそうで、とても心許ない。

なにか問題が起きれば1週間も経たずに、その影響が広範囲に広がってしまう。不安を煽るべきではない。でも、こうした問題が起きる可能性があるということを認識して、たとえば、極力外出せずに済むよう食料や日用品の備蓄といった、個人でできうる対策を取っておく必要はあると思う。

Posted by ろん