2841 直島の屋外作品たち

旅行・見学・イベント,芸術・デザイン

直島には、島のあちこちに、アート作品が展示されている。

こうした作品を解説するような看板や案内は、ないに等しいため、なんの予備知識もない状態で見ると、唐突さにちょっとビックリする。この感覚は、前日に見た、“家プロジェクト”と同じだ。

直島でもっとも有名な作品といったら、なんといってもこれだろう。

ベネッセハウス近くにある突堤の上に置かれている。

人が隠れるくらいの大きさで、ダミーを下に置いたが、あまりよく見えない。

ベネッセハウスの前から、海岸線に沿って歩いていく。次から次へとアート作品があらわれるが、ここにそういうものがあるということを事前に知っておかないと、見過ごしてしまいそうだ。

桟橋が見えてきたので、先まで歩いてみる。

振り返って見てみたら…「宿泊者専用桟橋」とあった。すごいね。船でやって来ちゃう人もいるのか?

こんなところにアート作品が…あえてこういったところに晒しておいてあるらしい。杉本博司「タイム・エクスポーズド」

古代人が見たものと同じ風景とはなんだろうか?と考えた結果が、波が全く立っていないまっすぐな水平線の見える静かな海と空だということになったらしい。なるほど、言われてみるとそんな気がする。

いったん、地中美術館に寄り、ふたたび海岸に戻る。

あらゆるところが被写体になる。昨日までの荒れた天気で、海の水は少し濁っていたものの、やはりきれいだった。

砂浜に、黄色と黒のボートが置かれていた。これは、ベネッセハウスの美術館内にある、ジェニファー・バートレット「黄色と黒のボート」という絵を、実物の船にしたもの。その奥には、「タイム・エクスポーズド」の額が見える。

いずれも、ベネッセハウスミュージアム棟からも見ることができる。自然とアートが一体となった感じは、なんとも不思議な感覚。

屋外展示と、ベネッセハウスミュージアム棟の見学もひととおり終えて、帰路のために宮之浦港へ。ここから船で高松港に渡る

その前に、宮之浦港から歩いて1~2分のところにある、直島銭湯「I♥湯」を見学することにした。

ごくふつうの細い道を歩いていく感じは、他の家プロジェクトで見たアート作品と同じ。目的の建物は、唐突に現れるのだ。

2009年7月にオープン。もちろん、これもアート作品のひとつだが、銭湯としての機能は持ち合わせている。地元の人にも利用してもらおうと、一般利用が500円のところ、島民だと300円となっている。

赤かぼちゃは、直島の玄関口である宮之浦港のすぐ近くにある。紹介しそびれたので、ここであらためて紹介。先述の黄色いかぼちゃと比べると、かなり大きい。黄色いかぼちゃは、眺めるだけだが、こちらの赤かぼちゃは、中に入ることができる。

穴が開いていて、そこから外を眺めることもできる。ちょうど宇野に向けてフェリーが出航していくところだった。天気が良かったら、もっと映えるだろうになぁ…なんて思った。


Posted by ろん