2611 日本記念日協会

社会・政治・事件

こんな記事がYahoo!ニュースに載っていた。

2/14の「バレンタインデー」、3/14の「ホワイトデー」ときて、4/14は「オレンジデー」なのだという。「オレンジデー」とは、2人の愛を確かなものとするための日で、1994年に「日本記念日協会」に登録された、れっきとした“イベント”。まだ、知名度は高くないものの、「オレンジデー」にちなんだ商品は、意外に豊富に出ているのだ。

いろんなことを考える人がいるなと思いつつ、もっとも気になったのが「日本記念日協会」なる団体だ。いかなることをしているところか、この団体のサイトを見てみる。公的な団体や企業ではなく、長野県佐久市に住む放送作家が個人運営しているように見える。登録には以下の手順を踏むらしい。

1.「記念日登録申請書」を団体に送付
2.団体がその内容を審査
3.審査を通れば、1件あたり7万3,500円で登録

え!登録料7万3,500円!?

同じ記念日を四季ごとみたいな年4回登録しようとすると1件あたり14万7,000円、年5回登録すると1件22万500円もする。

で、登録料を支払って何をしてくれるのかというと…

団体が運営するサイトに登録された名称や由来等を載せる

これだけだ。あとは申請者が「日本記念日協会登録済」と謳えるというのだが、ほとんど一個人が認定している言ってもいい団体から認められる費用が7万円である。とてもそんな価値があるとはとても思えないのだが、この費用について、サイトにはこんなことが書かれている。

これは日本記念日協会の公式ホームページに掲載される回数とアクセス数などを勘案したものです。

どうやら広告費と考えろと言っているようだ。

実際、こうしてニュースとして伝えられているのだから、それなりの効果はあるのかもしれない。それにしても高い。最近話題の“漢検”を彷彿とさせるが、こちらはれっきとした“完全民間団体”のようだから、法に触れない限りどんなビジネスをしてもいいのだろうが…、それにしても…。

うまいこと考えたなと思う一方、○○協会みたいな“権威付け”に弱い日本人の脆さを巧みに利用しているように思えて、決して共感できるものではないと感じた。

Posted by ろん