2331 非常サイレン
今日、19時頃会社での仕事中に、非常ベル(サイレン)がけたたましく鳴り響いた。
2階で火事が発生したため、避難するように…という自動放送が流れた。
しばらくは、誰ひとりとして避難することはなかった。
でも、何度となくひたすら避難を指示する自動放送とサイレンが鳴り続けたために、皆、少し緊張の表情を見せはじめた。もしかするとこれは誤報ではないかも…という感じで、避難をしようとパソコンの電源を落としたり、財布や大事な荷物を手に席を立つ人も出始めた。ただ、エレベータは停止しているようだったので、意を決して歩いて階段を降りよう…と廊下に向かったところで、また自動放送。
「安全が確認されましたのでご安心ください」
なぁんだ…ということで、ほっとした空気が流れた。
僕も席に戻りながら、ふと思った。
「もしこれが本当の火事だったらどうだったのだろう?」…と。
非常ベルやサイレンが鳴っても、たいていの場合、まず「誤報?」と思って最初から疑って掛かってしまう習慣がついてしまっている。
本当は、ふつうな状態ではないことが起きているから“非常”であって、一刻も早く伝える必要があるから“サイレン”を使っているのに、その“非常サイレン”を疑ってしまって、避難を開始するまでに時間がかかるというのは、かなり深刻な状態なのではないか。いつか、本当の火事が起きたとき、こうしたことが原因で、大きな被害が出なければいいけど。